日本医師会は30日、中華民国医師公会全国聯合会、および国際医療ボランティア団体の台湾路竹医療和平会(路竹会)との間で、災害など緊急時の医療支援で協力する内容の協定をそれぞれ交わした。台日は今後、緊急事件が発生した際、双方の医師会の指示のもと、相互に医療従事者を緊急医療支援のため派遣することができる。
この協定締結により今後、台日で緊急かつ重大な危険を伴う事件や災害が発生した場合、台日は双方の医師会の指示のもとで緊急医療支援活動ができるようになる。支援を受ける側の医師会は、自国の法律や規定にのっとり、派遣されてくる医師の免許や専門技術に関する身分証明許可の取得を支援する。
路竹会の劉啓群会長によると、2011年に東日本大震災が発生した際、同会では100人に上るボランティアが日本の支援に赴く意向を示していたものの、日本政府が国際医療援助として受け入れなかったために実現しなかった。今回、中華民国は日本にとってこの種の協定を交わした初めての国となり、日本は次に米国とも協定を交わすとしている。