2024/05/03

Taiwan Today

政治

台南でのデング熱拡大が初めて減速、収束に期待も

2015/09/14
台湾南部・台南市はデング熱で苦しんでいる。行政院環境保護署の魏国彦署長(前列中央でしゃがんでいる)は13日、台南市中西区文賢里で、デング熱ウイルスを媒介する蚊の繁殖源を取り除く作業を視察。(中央社)

台湾南部・台南市におけるデング熱感染者数は12日、累計で8022人の最高記録に。しかし、12日に新たに確認された感染者は前日に比べて168人少ない362人だった。1日の感染者数が減るのは初めて。また、死者も増えていないが、台南市の顔純左副市長は13日、土曜日で受診した人が少なかったため感染者の報告が減った可能性を指摘、感染拡大が減速したのかどうかの判断には長期的な観察が必要だとして、市民は油断しないようにと呼びかけた。

欧州訪問を終えて帰国した行政院環境保護署(日本の省レベルに相当)の魏国彦署長(大臣)は12日、台南市で環境保護署によるデング熱に関する報告を行なった。台南市の初動対応が遅れたとの指摘に対し、魏環境保護署長は、頼清徳台南市長は定例の閣議で早くから感染状況を報告しており、中央政府と地方自治体は密接に協力しているため、現時点では環境保護署が台南市に乗り込む必要は無いと説明した。

魏環境保護署長は、今回の訪欧では地球温暖化による気候変動が熱帯での特殊な疾病を増やし、流行をいっそう拡大することについて話し合ったと明らかにした。その上で、台風は感染症を広げる重要な要素だと指摘、今回の台南市による感染対策を評価すると共に、「感染防止人員は自分自身」と述べ、全国民がデング熱ウイルスを媒介する蚊の繁殖源を取り除く作業に加わるよう求めた。

ランキング

新着