台湾の人々が中国大陸を訪れる際に必要な「台胞証」について、中国大陸がカード化を実施、21日に発行初日を迎えた。これについて、行政院（内閣）の毛治国院長（首相）は、中国大陸のこの措置は、事前の台湾との意思疎通が不足しており、やり方や手続きについて非常に不満であり、中国大陸のこのようなやり方は台湾の人々の感情を損ねるものだと指摘した。
対中国大陸事務を管轄する、行政院大陸委員会の高官はこれについて、中国大陸側からカード化発表の数日前に同委員会に通知があり、また6月にも台湾側に説明があったものの、中国大陸側が詳細な情報を提供せず、事前協議も行わなかったことに対して不満を表明し、カード型の「台胞証」に個人情報を記載してはならないとの意向を伝えたと説明。同委員会はまた、中国大陸が21日から発行を始めた電子台胞証の記載内容は従来の紙のものとまったく同じではあるが、中国大陸側に今後さらにこのような政策を実施するならば十分な情報を台湾側に伝え、まずは双方が公式文書で意見を交わすべきと通知したと表明した。