2024/05/04

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桃園市民カード、外国籍配偶者交付第1号は日本の女性

2015/09/23
桃園市は21日から外国籍配偶者に対して市民カードの交付を開始、日本国籍の女性が一番乗りとなった。写真は8月下旬に行われた桃園市市民カードを紹介する記者発表の様子。(桃園市政府ニュースリリースより)

台湾北部の桃園市は21日、9月から市民に発行している「桃園市市民カード」について、外国籍配偶者への交付を開始した。一番乗りとなったのは、中華航空(チャイナエアライン)のベテラン客室乗務員で、日本国籍を持つ寺嶋里美さん。寺嶋さんは「本当にうれしい。みんなと一緒にいる感じ」と語り、同時に市民として認められた思いがすると喜びを表現した。

寺嶋さんの夫で中華民国籍の陳穫盛さんは、20年以上前にチャイナエアラインで水泳のコーチをしていた際に寺嶋さんと知り合った。2人は1991年に結婚したものの、日本の国籍法は国籍単一の原則を採用しているため、中華民国(台湾)で寺嶋さんが持てるのは永久居留証(永住権)だけだった。

陳さんは8月、市民カードの交付手続きを行った際にはじめて、外国籍の配偶者が対象となっていないことを知り、妻の分の申請ができなかったという。

同市研究発展考核委員会の劉坤億主任委員は、外国籍配偶者が市民カード交付の対象となっていないことは理にかなわないとし、法改正を決定、21日に交付を開始し、晴れて寺嶋さんが一番乗りとなった。

台湾に来て29年の寺嶋さんは、「海外にいることが多く、台湾の友達は少ないけれど、市民カードを受け取ったことで認められた感じ」と喜び、みなと一緒いるという雰囲気が大好きだと語った。

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