欧州連合(EU)が台湾の漁業に対し、違法漁業対策の国際的な義務を果たしていないことを意味するイエローカードを出したことを受け、農業委員会(日本の農林水産省に相当)漁業署の蔡日耀署長は29日、「遠洋漁業条例」草案をまとめ、間もなく立法院(国会)審議に送ると表明した。同条例の制定で、公海での違法操業に対する厳罰化を図る。
蔡署長によると、同条例は2つの側面を持つ。一つは時宜に合わない法令の改正を通じて国際社会との足並みをそろえる、もう一つは違法操業に対する厳罰化、および罰則の適用をさらに厳格にし、違法な操業を行う漁船のすきを狙う意欲をそぐべく、法の抜け穴をふさぎ、違法操業を効果的に阻止するのが狙いだ。