行政院（内閣）が2日に明らかにしたところによると、張善政行政院長（首相）はジカ（Zika）ウイルスの状況を重く見て、2日には衛生福利部（日本の厚労省に類似）疾病管制署を視察すると共に第一回対策会議を開いた。
張行政院長はこの中で、WHO（世界保健機関）は2日未明にジカウイルスについて、「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」を宣言したと指摘、伝染病防治法に基づき、三級（署レベル）の中央伝染病対策指揮センターをまず設置すると述べた。同センターの指揮官は疾病管制署の郭旭崧署長が務める。張行政院長は、今後必要となった場合は、既定の計画どおりに同指揮センターのレベルを引き上げるとしている。
張行政院長は、タイ、フィリピンなどの東南アジアの国々で感染者が確認されているとした上で、旧正月休みで海外旅行に出かける人が倍増することを懸念。東南アジアで感染リスクが比較的高い地区から帰国する国民は特に注意し、警戒感を高める必要があると強調し、帰国して体調がすぐれない場合はすすんで診察を受け、血液検査をするなどして、感染の可能性を最小限に抑えるよう呼びかけた。