2024/04/29

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政治

馬総統、第14代総統選挙当選者の蔡英文氏と対面

2016/03/31
馬英九総統(右)は30日午前、台北賓館で次期総統に決まっている蔡英文民進党主席(左)と対面した。(中央社)

馬英九総統は30日午前、台北賓館(台湾北部・台北市)において、中華民国第14代総統選挙の当選者、蔡英文民進党主席と対面し、「円滑で切れ目の無い」政権の引継ぎを実現し、中華民国(台湾)の憲政政治の歴史における模範とできるよう期待した。

馬総統はまず、蔡主席が選挙で圧勝し、中華民国の憲政政治の歴史における初めての女性総統となることを祝福。その上で、今回の選挙で民進党が勝利したことで三度目の政権交代が決まり、中華民国の憲政政治体制と台湾における民主主義の歴史に新たなマイルストーンが記されたと評価した。

馬総統は政権の引継ぎについて触れる中で、台湾の人々が自分に機会を与えてくれたことに感謝、自分は自由で正義が守られ、繁栄した台湾、並びに平和な台湾海峡、そしてフレンドリーな国際環境を作り上げるために努力し、中華民国憲法と国民の負託に応えたと強調した。馬総統は、蔡主席にバトンタッチするに当たり、「円滑で切れ目の無い」政権の引継ぎを実現し、中華民国の憲政政治の歴史における模範とできるよう期待した。

蔡英文民進党主席は、馬総統との対面には三つの重要な意義があると述べた。まずは「民主」の意義で、蔡主席は、今回の選挙結果によって台湾は民主化されて以降三度目の政権交代を迎えるとして、これは次の世代にとって重要な意義を持つとの見方を示した。二つ目の意義は「責任」で、今回は政権の移行期間が4カ月に及ぶことから、この間、双方が「政権の円滑な移行の確保」、「引継ぎ制度の確立」、「政局の安定」に向けて協力する必要性を指摘した。

蔡主席はさらに、三つ目の重要な意義として「協力」を挙げた。蔡主席は、選挙戦がいかに激しかったかにかかわらず、国民は政治指導者に対し、社会が向き合う重要な課題を冷静に解決するよう期待しており、それができるならば政党間協力の可能性も示せると述べた。蔡主席はそして、双方が国の重要課題について意見交換し、新政権の参考にすると共に、円滑な引継ぎが実現できることを希望した。

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