2024/04/28

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馬総統、エンテロウイルス感染症で国家安全会議

2016/05/11
馬英九総統は9日、台湾で手足口病などを引き起こすエンテロウイルス(中国語では腸病毒)の感染報告が増えていることを受けて国家安全上層部会議を招集。関連省庁に対し、十分に警戒し、万全の準備で対応に当たるよう指示した。写真は10日、衛生福利部疾病管制署の公式サイト(http://www.cdc.gov.tw)で公開されているエンテロウイルス感染症の最新情報について説明する同署職員。(中央社)

馬英九総統は9日、台湾で手足口病などを引き起こすエンテロウイルス(中国語では腸病毒)の感染報告が増えていることを受け、国家安全上層部会議を招集した。会議では衛生福利部(日本の厚生労働省に類似)の蒋丙煌部長(大臣)が、感染拡大防止に関する医療措置について報告を行った。会議にはこのほか、呉敦義副総統、張善政行政院長(首相)、国家安全会議(国家の安全保障政策を決定する総統府の直轄機関)の高華柱秘書長、総統府の蕭旭岑副秘書長や、教育部(日本の文部科学省に類似)、国軍退除役官兵輔導委員会(退役軍人の行政を所轄する機関)、国防部(日本の防衛省に相当)など関連省庁のトップが同席した。

衛生福利部によると、現在、エンテロウイルス感染が原因で受診する患者が増加しており、先週には流行期に突入した。現在のところコミュニティーで感染が拡大しているのはエンテロウイルスに属するコクサッキーウイルスA群が多く、重症化しやすいエンテロウイルス71型が大流行する兆しはまだ確認されていない。衛生福利部は、「全体的に見ると、軽い症状のウイルス感染が拡大しており、重症化しやすいウイルス感染については横ばい状態」と説明している。

馬総統は9日に招集した国家安全上層部会議において、エンテロウイルス感染症が流行期に入ったことから、衛生福利部及び行政院(内閣)の関連省庁は十分に警戒し、万全の準備で対応に当たるよう指示した。

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