行政院（内閣）は11日、行政院デジタルアーカイブ（中国語では行政院数位影音資料館）公式サイトの試験運営を開始した。これは歴代院長（首相）の日程表、活動記録を収集したもので、故・蒋経国（蒋介石氏の長男）氏から現在の張善政院長に至るまで、台湾が歩んできた軌跡を記録している。行政院では試験運営期間中、利用者から改善のための意見を募集する。
行政院の孫立群報道官によると、このデジタルアーカイブに収録されている資料は、歴代院長の日程表、活動、記者会見などの映像が中心。古いものは1970年代まで遡ることができる。歴代院長が関わった重要な歴史的場面の映像と音声を保存し、台湾が歩んできた軌跡を記録している。将来的には、一般利用者が無償で閲覧、検索、二次利用できるようにし、政府による資料公開の効果を最大限に発揮したい考え。
行政院では、サイトの試験運用期間に、利用者から改善のための意見を募集する。ユーザーインターフェイスまたはコンテンツのいずれに関しても、「系統客服（オンライン・カスタマーサービス）」のページから意見を書き込むことができる。行政院は、利用者から寄せられた意見をもとに調整を行い、今後の改善に役立てる方針。また、国が所有する映像資料を国民全体の文化遺産とすることで、政府による映像情報の公開と二次利用の許可を実現したい考え。