2024/04/30

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政治

蔡総統、「国家年金改革委員会」初会合に出席

2016/06/24
蔡英文総統は23日、「国家年金改革委員会」第1回委員会議に出席し、「年金制度改革は差し迫った課題であり、直ちに取り組まなければ後悔することになるだろう」と述べ、年金制度改革にかける強い決意を見せた。(総統府提供、中央社)

蔡英文総統は23日、「国家年金改革委員会」第1回委員会議に出席した。蔡総統は「現行の年金制度は不完全だ。これは歴史のしがらみであって、個人の問題ではない。年金制度改革は差し迫った課題であり、直ちに取り組まなければ後悔することになるだろう」と述べた。

蔡総統はまた、「台湾の年金制度問題の根源は古く、現行の制度では健全な財務設計が欠けている。このため少子高齢化問題に直面すると、年金制度は歳出が歳入を上回り、破たんの危機、巨額の隠れ債務を生み出す可能性がある。また、制度そのものに総合的な見通しが欠けているため、同じように努力し、同じように社会に貢献をしている国民なのに職業が違うというだけで、退職後の保障に格差が生じている」と指摘した。

蔡総統は最後に、「年金制度改革を成功させるため、その過程において、いくつかの原則的目標に注意しなくてはならない」と述べた。蔡総統によると、その原則とは以下の4点。第一、制度の設計に当たり、健全な財務と国民の負担能力の両方を考慮すること。第二、合理的水準の年金給付により、社会的弱者の経済的安定性を確保すること。第三、社会的団結の破壊を避けるため、職業によって生じる格差を縮小すること。第四、改革の過程においては、民主主義の原則と情報公開の透明化を守ること。

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