行政院海岸巡防署(海巡署=日本の海上保安庁に相当)は10日、南沙諸島(スプラトリー諸島)の北部に位置する諸島最大の島、太平島など南シナ海における島々は中華民国の領土だとして、これら島々の周辺パトロール任務、「碧海専案(碧海プロジェクト)」を執行すると明らかにした。このパトロール任務は6日に出発する予定だったが、台風1号襲来の影響で、10日午後4時からに改められた。任務は巡視船の偉星艦が担う。
海岸巡防署は、太平島を含む南シナ海の島々は中華民国の領土であり、これは中華民国(台湾)の一貫した主張で、断固堅持するところだとしている。
海岸巡防署によると、太平島で防衛任務にあたる駐在人員の数に変化は無く、勤務する艦艇の上で調整しているに過ぎない。しかし、同署は、中華民国最南端の国境を守る最前線にあるとして、各種戦備を強化し、国土の安全確保に努めていくと強調した。