2024/05/07

Taiwan Today

政治

蔡総統が「国際ホロコースト記念日」活動に出席

2017/02/20
蔡英文総統は19日、国家図書館(台湾北部・台北市)で行われた「国際ホロコースト記念日」活動に出席し、イスラエル及びドイツと、文化、教育、移行期の正義などの議題の上で交流できるよう期待した。(中央社)
蔡英文総統は19日午後、「国際ホロコースト記念日」の活動に出席し、台湾がイスラエル並びにドイツと、文化、教育、移行期の正義などの議題の上でより多くの協力と交流ができるよう期待した。蔡総統は、人々がホロコーストの歴史的教訓を心に刻むと共に、台湾が引き続き歴史の過ちを清算し、和解と団結の未来へと向かえるよう希望した。
 
「国際ホロコースト記念日」は国連総会が決議して設けられた記念日。蔡総統は、イスラエルの駐中華民国領事館に相当する駐台北イスラエル経済文化弁事処のAsher Yarden代表と、ドイツの駐中華民国大使館に相当するドイツ在台湾協会のMartin Eberts処長の努力により、大変有意義なこの記念活動が台湾でも行われることに感謝した。
 
蔡総統は、戦後ドイツは長期にわたって努力し、謝罪と賠償、各年齢層を対象にした、ホロコーストに関する積極的な歴史教育を通じて「反ナチス法」を制定したと指摘。中華民国(台湾)も同様に人権を迫害した記録を持つ国として、ドイツの勇気を見習い、歴史に向き合うべきだと主張した。蔡総統はまた、台湾の社会はユダヤ人が遭遇した悲惨な経験に対する認識が足らず、その歴史に対する反省も十分でないことから、時にホロコーストの被害者たちのデリケートな気持ちを傷つけることも起きると戒めた。
 
蔡英文総統は、先ごろ開校記念日の活動でナチスの扮装をして物議をかもした新竹市立光復高級中学(高校=台湾北部新竹市)の生徒たちに対し、「生命はホロコーストのように取り扱われてはならない」、「この厳粛な歴史をもてあそぶべきではない」、「人権を迫害した人たちを真似るべきではない」ことを学んでほしいと話した。蔡総統はそして、イスラエルの人々が台湾で起きたこの事件に理解を示し、事件を教育の契機としてくれたことに感謝、イスラエルとの間で文化と教育面でより多くの協力を行い、ホロコーストの歴史の教訓を人々の心に深く刻み込めるよう望む立場を示した。
 
 

ランキング

新着