2024/04/28

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1秒で椅子に変わる杖など、今年の「台湾エクセレンス」

2017/02/20
経済部(日本の経済産業省に相当)国際貿易局は、台湾製品の海外市場でのマーケティングを支援するため、台湾の優れた製品に与える栄誉賞「台湾エクセレンス賞(Taiwan Excellence Awards)」の選抜を行っている。写真は今年、「台湾エクセレンス銀賞」を受賞した「Ta-Da Chair」。たった1秒で「杖」が「座椅子」に早変わりする。現在、日本でのみ販売されている。(TAITRA提供、中央社)
経済部(日本の経済産業省に相当)国際貿易局は、台湾製品の海外市場でのマーケティングを支援するため、外郭団体の中華民国対外貿易発展協会(日本での名称は台湾貿易センター、略称TAITRA)に委託して「台湾産業形象広宣計画(IEP計画)」を実施している。その一環として1993年、台湾の優れた製品に与える栄誉賞「台湾エクセレンス賞(Taiwan Excellence Awards)」を設置。25回目を迎える今年は1,000点以上の商品がエントリーし、厳選なる審査の結果、そのうち10点に「台湾エクセレンス金賞」を、20点に「台湾エクセレンス銀賞」を授与した。いずれも台湾製品の研究・開発や技術革新のパワーを見せつけるものだった。
 
TAITRAによると、今年のエントリー商品の特徴は、IoT(モノのインターネット)製品の台頭、精密機械の高付加価値化、医療産業が全体に占める比重の大幅な増加の3点で、いずれも台湾の技術革新と研究・開発のパワーを示すものとなった。
 
そのうち「台湾エクセレンス銀賞」を受賞した「Ta-Da Chair」は、永朔実業有限公司が設計した多機能歩行器。ボタン1つプッシュするだけで、たった1秒で「杖」が「座椅子」に早変わり。重さはわずか900グラムで、ハイキングや登山、通常のウォーキングなどで活用できる。TAITRAによると、「質感が良く、安全性も高い。現在のところ、欧米や日本で売られている関連商品の中でトップクラスの商品。現在は日本でのみ販売されており、単価は180米ドル」とのこと。
 
このほか、「台湾エクセレンス金賞」を受賞した「Horus Digital Fundus Camera」は、晋弘科技股份有限公司が開発した予防医学のための医療機器。世界初、かつ現在のところ市場では唯一という解像度500万画素、撮影画角45度のポータブルデジタル眼底カメラで、診療する医師にとって便利なアイテム。医師や臨床検査技師らは、この携帯式のカメラがあればどこでも患者の眼底検査を行うことができる。眼底検査は、糖尿病、高血圧、緑内障などを判断するために行われるもの。すでに世界45か国・地域へ向けて輸出されている、世界でも独自のアイデア商品である。
 
TAITRAによると、今回の「台湾エクセレンス」受賞製品には、限界を超えた技術を使用した製品がしばしば見られ、スマート化やグリーンエネルギーといった国際市場での発展のトレンドにより合致したものとなっている。
 

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