2024/05/06

Taiwan Today

政治

先住民族言語の文字化10周年の成果展が開幕

2017/02/21
「先住民族言語文字化10周年成果展」が20日、行政院新荘合同庁舎ビルで開幕。過去10年にわたる先住民族言語文字化の成果が紹介されている。写真は印刷物の教材など。(中央社)
「原住民族(先住民族)委員会」(日本の省レベルに相当)は20日、行政院(内閣)新荘合同庁舎ビル(台湾北部・新北市)で、「先住民族言語文字化10周年成果展」の開幕式を行った。同展示会では過去10年にわたって台湾の先住民族の言葉を文字化してきた成果を紹介。キリバス、パラオ、マレーシア、ニュージーランド、インドネシアなどのオーストロネシア語族の国々の駐台使節による参与も得ている。
 
中華民国(台湾)は多民族かつ多言語の国家であり、先住民族言語に限って言えば、16種族の言葉と42の方言があるとされる。先住民族委員会の夷将・抜路児(Icyang・Parod)主任委員(大臣)は、同委員会では2005年に文字化の取り組みをスタートしており、今回、国際母語デー(2月21日)の前日に過去10年にわたる努力の成果を紹介するのは、国連教育科学文化機関(ユネスコ)に呼応し、世界に母語保存の重要性を訴えるためだと説明した。
 
「先住民族言語文字化10周年成果展」は20日から3月21日まで行政院新荘合同庁舎ビルの1階展示ホールで開かれており、文字記号エリア、印刷物の教材エリア、教具エリア、上級応用エリア、デジタル教材エリアの五つの展示エリアに分けられている。
 
先住民族委員会は、今後も先住民族言語の文字化を継続していく他、実体のある教科書などの教材とデジタル教材の編纂、教具の開発、及び「先住民族言語発展法」の立法作業を推進し、先住民族たちの言葉の権利を完全に守っていくとしている。
 
 

ランキング

新着