2024/05/03

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政治

英IFS、台湾は「スペシャル・メンション」受賞

2017/02/21
英ロンドンで現地時間16日、2017年「ファッション・ウィーク」が始まった。その一環として開催された「International Fashion Showcase(略称IFS)」に台湾も初めて参加し、「スペシャル・メンション」を受賞した。写真は台湾エリアで展示された3着のワンピース。(中央社)
英ロンドンで現地時間16日、2017年「ファッション・ウィーク」が始まった。その一環として開催された「International Fashion Showcase(略称IFS)」に台湾も初めて参加し、「スペシャル・メンション」を受賞した。
 
「International Fashion Showcase」はブリティッシュ・カウンシル及びブリティッシュ・ファッション・カウンシルが共同開催するもので、今年のテーマは「ローカル/グローバル」。世界26か国・地域から80名を超えるデザイナーが参加。台湾も今年、初めて参加した。台湾エリアのテーマは「Incarnation(化身)」。古い時代のものに新しいいのちを吹き込み、モダンアートのコンセプトと融合させるという意味を込めた。
 
展示されたのは3着のワンピースで、それぞれに素材とテーマが違うが、いずれも「台湾の自然環境に寄せる関心」というメッセージを伝え、台湾の工業化が環境に与えた影響について振り返るものだった。
 
写真左の作品はテキスタイルデザイナーである陳頴婷さんが制作したもので、重金属工業時代の象徴がテーマ。錆びた裁ちバサミや針などを布でくるんでしばらくすると、錆びの模様が生地に付着する。その生地を素材にワンピースを作り上げた。陳頴婷さんは、「工業や鉄という固いものがワンピースに変わることでロマンチックなイメージを醸し出す」と説明している。
 
中央の作品は、赤と白のストライプのビニール袋で作ったワンピース。デザイナーの陳劭彦さんが手掛けた。陳劭彦さんは「台湾の経済はかつて、石油化学産業やOEM生産によって支えられており、ビニール袋はとても生活に密着した、日常生活に欠かせないものだった。しかし、そのために多くの問題や環境汚染などを引き起こす原因ともなった」と説明。これを素材として、綿を入れたり、ひもや紅白のバリケードテープを組み合わせたりするなどして服飾の要素を加えることで、ビニール袋がもたらす影響について考えてもらいたいと期待している。
 
写真右はストリート系ブランドによって制作したワンピース。環境と生態保護に着目し、コーヒーかすを使って生地を作製した。異臭を除去するという特性を持つ。台湾エリアのキュレーターである陳秀珊さんによると「今回IFSに初めて参加するに当たり、環境保護など国際的な話題と結びつけたかった」という。
 
19日に行われた授賞式で、台湾エリアは「スペシャル・メンション」を受賞した。審査員からは、的確かつシンプルな方法で、3着のワンピースを通して大会のテーマである『ローカル/グローバル』を説明し、台湾の工業化の進展と世界との結びつきを説明すると共に、台湾という土地に寄せるデザイナーの関心を伝えた点などが評価されたという。
 

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