2024/05/02

Taiwan Today

政治

蔡総統、鉄道車両製造の台湾車両公司を視察

2017/03/14
蔡英文総統(前列中央)は13日、新竹県にある鉄道車両メーカーの台湾車両公司を視察した。蔡総統は、同社がリーディングカンパニーとしての役目を果たし、周辺産業を発展させ、雇用機会を生み出し、台湾経済により多くの活力を注入してくれることを期待すると述べた。(中央社)
蔡英文総統は13日、台湾北部・新竹県にある鉄道車両メーカーである台湾車両公司を視察した。蔡総統は、同社がリーディングカンパニーとしての役目を果たし、周辺産業を発展させ、雇用機会を生み出し、台湾経済により多くの活力を注入してくれることを期待すると述べた。
 
蔡総統はあいさつの中で、台湾車両公司は台湾で唯一の、整合性を有し、発展の潜在力を持つ鉄道車両製造業者だと評価。同社が成長すれば、関連の周辺産業が発展し、雇用機会も創出されると共に、台湾経済のモデルチェンジにより多くの活力を注入することができるだろうと期待を寄せた。
 
蔡総統はまた、台湾における鉄道建設の歴史は比較的浅く、これが台湾の鉄道車両市場の発展にも制限を与えていたと指摘。台湾の交通網は長い間、幹線道路や高速道路が中心であり、台湾を一周する在来線の台湾鉄道以外では、台北市(台湾北部)に台北メトロ(MRT)の最初の路線が開通したのが1990年代になってからだったと説明。蔡総統はこのため、「他の先進諸国と比べると、まだ努力が必要だ」とした上で、台湾車両公司が産業のリーディングカンパニーとしての責任を持ち、周辺産業の発展をけん引してくれれば、政府にとっても大きな励みになると述べた。
 
蔡総統は、現在台湾では台湾北部の台北市、新北市、桃園市、台湾南部の高雄市の4つの市でメトロが運行しており、ほかの複数の市でもメトロまたはライトレールの建設が進められていると説明。省エネ、CO2削減など社会的すう勢、そして都市の持続可能な開発といったニーズに対応するため、新規または既存のどちらの軌道輸送システムについても改善を進めていくことが非常に重要だと述べた。
 
蔡総統は最後に、台湾はICT分野で高い技術を持つという優位性を武器に、これを鉄道車両の製造に活用し、鉄道車両の主要パーツを世界市場へ供給できるよう応援していきたいと述べた。また、現在政府が推進しているインフラ建設の投資拡大計画「前瞻基礎建設計画」にも、鉄道・運輸が重要な項目に含まれていると説明した。
 

ランキング

新着