2024/05/03

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疾管署がHIV暴露前予防投薬を推進

2017/04/26
疾管署は、2016年11月から「HIVスクリーニング検査と暴露前予防投薬(PrEP)計画」サービスを提供している。(衛生福利部疾病管制署ニュースサイトより)
衛生福利部(日本の厚生労働省に類似)疾病管制署(疾管署)は、エイズ(HIV)暴露前予防投薬を実施して5カ月たった現在85人が服用した。専門家によると、高リスク群に対するHIV感染対策として、暴露前予防投薬は最後の手段であり、感染リスクの低減が可能だという。
 
2016年11月から「HIVスクリーニング検査と暴露前予防投薬(PrEP)計画」サービスを提供している。これは、高リスク群(性行為の際に、毎回コンドームを使用しないなど)のHIV非感染者に対し、毎日決まった時間に抗HIV薬を服用するよう促す計画。体内の薬剤濃度が十分であれば、感染リスクが生じた際は予防効果を発揮し、感染リスクを低減させることができる。
 
疾管署は、台湾の5病院(台湾北部・台北市の台北栄民総医院、同・桃園市の衛生福利部桃園医院、台湾南部・台南市の国立成功大学医学院附設医院、同・高雄市の高雄栄民総医院、同・高雄市の高雄医学大学付設医院など)と提携して、「HIVスクリーニング検査と暴露前予防投薬(PrEP)計画」サービスを行っている。
 
同計画の推進により、HIV感染者のパートナーだけでなく、さらに男女に関係なく、HIV非感染者がさらに自発的に、積極的に感染を予防することができるようになっている。このサービスを受けたい方は提携の5病院でHIVスクリーニング検査を受け、陰性が確認された後、感染リスクの評価が行われ、高リスク群に当たり、なおかつ暴露前予防投薬の希望があった場合は、疾管署が1,000人の年間服用薬の3分の1を補助する。
 
疾管署の羅一鈞副署長によると、暴露前予防投薬が実施されている都市、英ロンドン、米サンフランシスコ、オーストラリアのシドニーなどでは、いずれもHIV感染リスクの低減に効果があることが確認されている。今のところ、アジア地域では台湾とタイのみが暴露前予防投薬を推進している。

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