2024/05/03

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台湾菸酒がインスタント麺で新南向市場開拓  

2017/04/26
シンガポールの食品展で大きな人気を集めたTTLの「麻油雞麵」。写真は袋麺タイプだが、カップ麺タイプもある。(中央社)
台湾菸酒公司(TTL)が販売するインスタントラーメン「花雕雞麵」と「麻油雞麵」がシンガポールの食品見本市で大きな人気を集めた。TTLによると、現地の代理店と交渉中で、まずはシンガポールをOEM生産の中心地とする考えだ。「インスタントラーメン」を使った外交戦略で東南アジア諸国の人たちの胃袋をつかみたい。
 
TTLが生産するインスタントラーメンのうち、その要を担うのは「酒」調味料袋だ。これをあつあつのラーメンの上にかけると、すぐに酒の香りが沸き立つ。これが花雕雞麵と麻油雞麵が台湾で大きな人気を誇るいわれでもある。さらにシンガポールでも大きな人気を呼んでいるとなると、TTLの呉容輝董事長(会長)は、インスタントラーメン人気に乗じて「新南向政策」対象国の市場開拓という雄大な志を持つようになる。「新南向政策」とは、東南アジア、南アジア、ニュージーランド、オーストラリアなどの18ヶ国との各分野の関係を強化する政策。
 
呉董事長は、「TTLの花雕雞麵は、台湾のインスタントラーメン市場で、統一、維力、味丹に次いで第4位のシェアを占める。しかし、インターネットのユーザーの間でのランキングでは1,2を争っている。シンガポールの代理店の人たちはTTLのインスタントラーメンを食べたところその美味しさに驚き、台湾を訪れてTTLと代理販売について交渉を始めた」と説明した。
 
TTLは6月にはシンガポールを訪れ、実地調査を行う予定だ。まずはTTLインスタントラーメンの現地生産について代理店と提携する。さらにシンガポールを拠点にオーストラリア、マレーシア、モルディブなどへの販売も視野に入れている。

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