2024/05/03

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政治

台米合同開催、蚊が媒介する感染症の鑑別診断に関するワークショップ

2017/04/26
中華民国(台湾)と米国は25日より4日間にわたり、世界18カ国の専門家を招き、デング熱、ジカ熱、チクングニア熱の鑑別診断に関するワークショップを開催している。写真前列中央は陳建仁副総統。(衛生福利部疾病管制署サイトより)
近年、デング熱、ジカ熱、チクングニア熱などが世界各地で人類の健康と安全を脅かしている。これらの感染症はいずれも蚊の媒介によって広がるもので、症状も相似している。中華民国(台湾)と米国はWHO(世界保健機関)が定めた「世界マラリア・デー」となる25日より4日間にわたり、世界各国の実験室におけるこれら3つの感染症の鑑別診断能力を高めるため、「新南向政策」の対象国を含む合計18カ国の専門家を招き、デング熱、ジカ熱、チクングニア熱の鑑別診断に関するワークショップを開催している。「新南向政策」とは東南アジア、南アジア、ニュージーランド、オーストラリアなどの18ヶ国との各分野の関係を強化する政策。
 
このワークショップは、台湾と米国が締結している「グローバル協力訓練枠組み(Global Cooperation and Training Framework, GCTF)」に基づいて実施されるもの。衛生福利部(日本の厚生労働省に類似)疾病管制署は独自開発した3つの病原菌を1度に特定できる診断技術「マルチプレックスPCR(ポリメラーゼ連鎖反応)、デング熱NS1抗原迅速測定、マルチプレックスELISAのプラットフォーム」を、今回初めてアジア及びカリブ海地域の国々の実験室で働くシニア職員たちに紹介した。
 
今回のワークショップには、オーストラリア、バングラデシュ、カンボジア、ハイチ、インド、インドネシア、日本、マレーシア、ミャンマー、ネパール、ニュージーランド、パプアニューギニア、パキスタン、フィリピン、シンガポール、スリランカ、タイ、ベトナムの18カ国から35名の実験室職員が参加。米軍の医療研究機関AFRIMSのウイルス実験室や、日本の国立感染症研究所に所属する専門家らが講師を務めている。
 

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