衛生福利部（衛福部＝日本の厚労省に類似）の陳時中部長（大臣）は20日、WHO（世界保健機関）の年次総会であるWHAへの参加を目指し、開催地であるスイスのジュネーブに出発する。陳部長は17日、自身が率いる代表団は「世衛行動団（WHO行動団）」と名付けると明らかにした。陳部長は、技術会議への参加が認められないことも想定内だとした上で、あくまで参加に向けて努力し、抗議も必ず行う考えを示した。WHAは22日にジュネーブで開幕するが、台湾には今なお招待状が届いていない。
陳部長は17日午前、立法院（国会）社会福利及び衛生環境委員会での答弁で、代表団は「世衛行動団」と名付け、その目的が「行動をスタートする」ことにある点を示していると説明した。
昨年、台湾はWHAの場で32カ国と二国間会談を行った。陳部長は、今年の二国間会談や多角的な会談（マルチ会談）について、他国と交流するいかなる機会も逃さないとし、設定している目標が昨年の実績以上であることを強調した。