陳建仁副総統は18日、世界代表司教会議（シノドス）の事務局長であるロレンツォ・バルディッセーリ（Lorenzo Baldisseri）司教枢機卿と会見した。陳副総統はあいさつの中で、蔡英文総統並びに中華民国政府と国民を代表して深い感謝の意を表した。
陳副総統は、アジア司教協議会連盟（Federation of Asian Bishops' Conferences,FABC）の会議が今年台湾で開かれることを大変うれしく思うと述べ、会議の大成功を祈った。陳副総統は、バルディッセーリ司教枢機卿が台湾での滞在中、台湾における信仰の自由、民主、及び台湾の人たちが客人を熱心にもてなそうとうする気持ちを感じてくれるよう希望、バルディッセーリ司教枢機卿の来訪は必ずや二国間の関係を促進するであろうと期待した。
陳建仁副総統は昨年、蔡英文総統の代わりに代表団を率い、バチカンで行われた故マザー・テレサの列聖式に参列した。陳副総統はその時、ローマ教皇フランシスコと対面して歓談している。陳副総統は、フランシスコが「全人類が難民と弱者、我々共通の世界を助けるように」とした呼びかけを永遠に心に刻んでおくと強調。また、バチカンは中華民国（台湾）の需要な友好国であり、蔡総統と政府は今後もバチカンと緊密に協力、双方のパートナー関係を強化すると共に、全世界の自由、民主、人権、博愛を共同で促進していくと述べた。中華民国とバチカンの国交はすでに75年に及ぶ。
バルディッセーリ司教枢機卿はこのほど、16日に台湾北部・桃園市で開かれた関連の司教会議に出席した。世界代表司教会議の主席はローマ教皇フランシスコが務め、バルディッセーリ司教枢機卿は同会議を開催するための事務局長を担当している。バルディッセーリ司教枢機卿は過去にバチカンの駐ハイチ大使、駐パラグアイ大使、駐インド大使、駐ネパール大使、駐ブラジル大使を歴任するなど、海外での駐在経験が豊富。2012年には大司教としてバチカン司教省と枢機卿団の事務局長に就任、2014年、ローマ教皇より司教枢機卿に抜擢された。