2024/05/06

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政治

イタリア出身の修道女、中華民国の身分証を取得

2017/06/23
52年間にわたり台湾で奉仕を続けているイタリア出身の修道女、裴嘉妮(Maristella Piergianni)さん(74歳、写真中央)が19日、台湾の「戸籍名簿」と身分証を受け取った。身分証を受け取った裴嘉妮さんは「これからも台湾での奉仕を続けていきたい」と喜んだ。(中央社)
イタリア出身で、52年間にわたって台湾での奉仕を続けている修道女の裴嘉妮(Maristella Piergianni)さん(74歳)が19日、台湾の「戸籍名簿」と身分証を受け取った。身分証を受け取った裴嘉妮さんは「これからも台湾での奉仕を続けていきたい」と喜んだ。
 
裴嘉妮さんは22歳のときにイタリアを出発。1カ月に及ぶ船旅の末、台湾に到着した。台湾では台湾北部の新竹県尖石郷、台湾中南部の嘉義県、台湾北部の新北市新店区などで奉仕し、1992年以降は台湾北部・新竹市にあるカトリック系の知的障がい者施設「財団法人新竹市私立天主教仁愛啓智中心(センター)」で保健組長を12年間務めた。その後、耶穌肋傷修女会(聖心布教会MSC)の省会長を任命され、2014年に同職を退いたあとは再び財団法人新竹市天主教仁愛社会福利基金会に戻り、現在に至るまで細やかな心配りで、知的障がいを持つ学童に寄り添い続けている。
 
新竹市及び同市の戸政事務所は、裴嘉妮さんが中華民国の身分証を速やかに取得できるよう、内政部戸政司(戸籍管理や人口調査事務を担当する中央省庁)及び内政部移民署(日本の入国管理局に相当)に積極的に働きかけ、裴嘉妮さんの帰化申請審査や定住証発行の進ちょく状況などについて関心を寄せていた。新竹市東区戸政事務所は今月16日午後、裴嘉妮さんの定住証が発行されるや、直ちに「戸籍名簿」と身分証の作成に取り掛かった。
 
台湾で半世紀以上にもわたり奉仕を続けている裴嘉妮さんに敬意を払い、新竹市民政処の張力可処長は19日、移民署新竹市服務站の主任に同行し、仁愛社会福利基金会に裴嘉妮さんを訪ね、その「戸籍名簿」と身分証を手渡し、裴嘉妮さんが新竹市民となったことを歓迎した。
 

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