2024/05/06

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紀露霞さんと故・張雨生さんに金曲奨特別貢献賞

2017/06/23
台湾のゴールデン・メロディ・アワードは今年、特別貢献賞を「宝島の歌の女王」と称される紀露霞さん(右)と、没後20年の男性シンガーソングライター、故・張雨生さん(左)に贈る。(中央社)
台湾のレコード大賞、グラミー賞と称される金曲奨(ゴールデン・メロディ・アワード)は今年、特別貢献賞を、81歳でレコーディングした歌は2,000曲とされる「宝島歌后(宝島の歌の女王)」、紀露霞さんと、没後20年となる男性シンガーソングライター、故・張雨生さんに贈る。第28回ゴールデン・メロディ・アワードの授賞式典は24日に台湾北部・台北市にある多目的体育館、台北アリーナで行われる。
 
本名・紀邱英の紀露霞さんは1936年に台北で生まれ、19歳でデビュー。1955年からは「民声電台(民声放送局)」で歌い、1961年に結婚のため引退した。歌謡界での時間はわずか6年だったにもかかわらず、亜洲、台声、鳳鳴、中華、電塔、宝島、麗歌、四海など当時の著名なレコード会社で2,000曲近い歌をレコーディングした。
 
紀露霞さんは、『黄昏嶺』、『孤恋花』、『望你早帰』、『春花夢露』、『青春悲喜曲』など数多くのヒット曲に恵まれ、「宝島の歌の女王」として男性歌手の文夏、洪一峰の二人の「宝島の歌の王様」と並んで称された。
 
「ゴールデン・メロディ・アワード」の審査員団は、紀露霞さんは標準中国語と台湾最大の方言・台湾語の歌謡界で60年にわたって活躍し、台湾における流行音楽の発展を全て目にしてきたと紹介、1954年から2017年までにレコーディングした楽曲は標準中国語と台湾語を合わせて1,000曲以上だと説明した。同審査員団はさらに、紀露霞さんは歌の伝承と教学にも携わっており、時代を超越して台湾における流行歌が歌い継がれ、光り輝けるよう努力を続けていると評価した。紀露霞さんは今回の受賞については「平常心」を強調し、自分の歌をファンたちがそれぞれの生活の一部にしてくれたことに感謝した。
 
故・張雨生さんについて審査員団は、張さんの音楽スタイルは変化に富み、編曲、作曲、作詞のいずれにおいても大変前衛的で数多くの音楽人に啓発と影響を与えたと紹介、その影響により張さんの創作精神は今も受け継がれ、広げられており、その貢献は評価されるべきものだと称えた。
 
 

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