2024/05/03

Taiwan Today

政治

地下書店街「誠品R79」、グランドオープン

2017/08/09
大型書店チェーンの誠品書店が運営する地下書店街「誠品R79」が7日、台湾北部・台北市を走る台北メトロ(MRT)の中山駅から双連駅を結ぶ中山地下街にグランドオープンした。写真は中山区や大同区の人々を撮影した写真展「聚落集体創作展」を参観する台北市の柯文哲市長(左から2人目)。(中央社)
大型書店チェーンの誠品書店(Eslite)が運営する地下書店街「誠品R79(Eslite Underground)」が7日、台湾北部・台北市を走る台北メトロ(MRT)の中山駅から双連駅を結ぶ中山地下街にグランドオープンした。台北市の柯文哲市長は「この地下書店街の誕生は、官民連携の最良の模範だ。もし誠品書店がなければ、台北市は文化のない都市になっており、台北市民の誇りが一つ失われていただろう」と述べ、誠品書店と台北メトロを運営する台北捷運公司によるコラボに感謝した。
 
「誠品R79」は、中山地下街の「R7出口」から「R9出口」に至るまでの全長300メートルの地点にあることから、この名が付けられた。柯文哲市長は、「誠品R79」の誕生は、中山地下街を変え、台北市に新たなスポットを生み出したと評価。とりわけ夏季ユニバーシアード台北大会の開会直前にグランドオープンを迎えることができたことから、開会後は進化した台湾の文化を世界にアピールすることができると喜ぶとともに、「誠品書店こそ、進化した台湾の文化の代表だ」と称えた。
 
地下書店街「誠品R79」のオープン後、地上にある線形公園(ハイライン)の整備も2018年8月には完了する見通し。また、中山駅近くにある赤峰街の整備も合わせると、台北市は新北投から円山、大稲埕、中山地下書店街、それに日本占領時代の古い家屋が残る「温羅汀(温州街、羅斯福路、汀州路が交差する一帯の総称)」エリアから艋舺公園に至るまで、北から南へ結ぶ一連の軸線が動き、新旧文化の共存という市が掲げるビジョンが実現に向けて動きだすことになる。
 
台北捷運公司の顔邦傑総経理(=社長)は、「ただの地下道が『地下街』となることで、『街』の概念が生まれる。そこにとどまる時間も長くなり、同じ1本の道でありながら、いまは歩く時間が短く感じられるはずだ」と述べた。同じく台北捷運公司事業処の詹文滔処長によると、地下書店街「誠品R79」のプレオープン以来、客足は確実に増えており、土曜日だったプレオープン当日(7月15日)は延べ3万0500人が訪れ、平日でも延べ1万6,000人から1万8,000人ほどが足を運んでいるという。
 
 

ランキング

新着