2024/04/28

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台北ユニバ女子重量挙げ、郭婞淳が大会新記録と世界新記録で金

2017/08/22
台北ユニバーシアード重量挙げ女子58kg級で、台湾の郭婞淳選手(写真)がスナッチ107kg、ジャーク142kgのトータル249kgで優勝。全て大会新記録で、ジャークは世界新記録だった。(中央社)
2017年夏季ユニバーシアード台北大会の重量挙げ女子58kg級で、中華民国(台湾)の郭婞淳選手が21日、スナッチ107kg、ジャーク142kgのトータル249kgで優勝。いずれも大会新記録で、ジャークは世界新記録だった。これまでのジャークの世界記録は2007年に行われた重量挙げのアジア選手権大会における邱紅梅選手(中国大陸)の141kgで、郭選手は今回、これを塗り替えたことになる。
 
郭婞淳選手はスナッチの一回目の試技で102kgに成功、二回目に105kgを挙げて自身が保持していた大会記録の103kgを更新。三回目はさらに107kgに成功した。昨年のリオデジャネイロオリンピック金メダリスト、スカンヤ・スリスラット(Sukanya Srisurat)選手(タイ)は100kgで郭選手にとどかなかった。郭選手はリオデジャネイロオリンピックではスリスラット選手に敗れ、銅メダルに甘んじていた。
 
その後、郭選手はジャークの一回目で133kgに成功、トータル240kgとして金メダルを確実にすると、二回目には136kgに成功して大会記録を更新。そして三回目には世界記録の141kgを上回る142kgに挑戦して見事成功した。
 
郭婞淳選手は23歳で、天主教輔仁大学(台湾北部・新北市)の大学院生。15歳だった2010年にシンガポールで行われたユースオリンピックで銀メダルを獲得して以来8年間、海外での大会にしばしば出場し、アジア選手権世界選手権、ユニバーシアードでいずれも金メダルを手にしてきた。
 
「ずっと海外での試合で、会場でじかに見られるのは初めてだ」とする母親の郭燕瓏さんは、家族や友人たちと一緒に夜明け前に台湾南東部の台東を出て、台湾本島をほぼ半周して会場に駆け付けた。「I’M WITH KUO(郭婞淳と共に)」と書かれた、おそろいのブルーのTシャツを着た一行は金メダルが決まった瞬間、全員で抱き合ってうれし泣き。試合後の記者会見で母親への言葉を求められた郭婞淳選手は感極まり、ただ「ありがとう」としか言えなかった。郭選手はそして、「コーチと理学療法士に感謝する。また、会場に来てくれた故郷の人たち、そして『チャイニーズタイペイ』の選手を応援する全ての国民に感謝する」と話した。中華民国(台湾)は「チャイニーズタイペイ(中華台北)」の名義でユニバーシアードに参加している。
 
 

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