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台北ユニバ、重量挙げ女子63キロで江念欣選手が銅

2017/08/23
夏季ユニバーシアード台北大会4日目、江念欣選手がウェイトリフティング(重量挙げ)女子63キロ級に出場し、スナッチ97キロ、ジャーク126キロ、トータル223キロを挙げ、銅メダルを獲得した。ケガでユニバ出場を断念せざるを得なかった許淑浄選手の名前の一文字「浄」と「力(ちから)」を合わせた「浄力」と書かれたタトゥーシールを左前腕に貼って出場した。(中央社)
夏季ユニバーシアード台北大会4日目となった22日、ウェイトリフティング(重量挙げ)の台湾代表、江念欣選手が女子63キロ級に出場し、スナッチ97キロ、ジャーク126キロ、トータル223キロを挙げ、銅メダルを獲得した。
 
江念欣選手はスナッチ2回目で97キロを挙げ、その時点で暫定5位だった。その後のジャーク1回目で126キロを挙げることに成功したため、一旦は暫定順位が上がったものの、北朝鮮とロシアの選手がそれぞれ130キロと124キロを挙げたため、江念欣選手はトータル223キロで銅メダルにとどまった。
 
なお、同種目では北朝鮮の選手がトータル236キロを挙げて大会記録を更新し、金メダルを獲得した。ロシアの選手はトータル226キロで銀メダルを獲得した。
 
今年20歳の江念欣選手にとって、ユニバーシアードの出場は今回が初めて。2014年に中国大陸で行われた南京ユースオリンピックに出場し、金メダルを獲得したことはあるものの、母国で開催される大会で大勢の観客の期待を背負って競技に挑んだのは初めてで、少し緊張したという江念欣選手。大会前の練習では、不注意で手の皮がむけてしまうアクシデントもあったが、実力を出し切るのみと考えて競技に挑んだ。
 
もとは58キロ級の選手だったが、今大会では63キロ級に出場した。北朝鮮のRim Un Sim選手、タイのSiripuch Gulnoi選手、ロシアのTurieva Tima選手など強敵が出場する中、会場の応援を一身に受けて登場した。しかし、なかなか緊張を克服できず、スナッチ1回目は95キロに失敗。2回目は97キロを挙げたものの、3回目の試技では通常の練習で挙げたことのある102キロに失敗し、暫定順位を下げてしまった。
 
休憩時間に、会場で観戦をしていたリオ五輪の女子重量挙げ金メダリスト、許淑浄選手がわざわざやってきて、「ジャークはしっかりと挙げるように」と励まされたという。許淑浄選手の名前の一文字が入った「浄力」と書かれたタトゥーシールを左前腕に貼り、「ケガでユニバ出場を断念せざるを得なかった先輩(許淑浄選手のこと)の分まで挙げようと思った」と江念欣選手。
 
もともとジャークの実力は他の選手より優れており、126キロを挙げることに成功した。しかし、その後に挑戦した130キロは、2回とも挙げることができず、銀メダルに手が届かなかった。コーチの陳淑枝さんはそれでも、負傷しながら健闘した江念欣選手を評価し、称えている。
 
今大会で銅メダルを獲得した江念欣選手。次は2020年東京オリンピックの台湾代表入りを目指し、一歩一歩前進していきたいという。
 

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