2024/04/29

Taiwan Today

政治

蔡総統、台湾とイスラム世界の多元的交流の増進を

2017/09/19
蔡英文総統(前列中央)は18日午前、「中華民国106年(ヒジュラ暦1438年)ムスリム聖地巡礼団」による表敬訪問を受けた。蔡総統は、ムスリム(イスラム教徒)は台湾にとって重要なパートナーであるばかりか、「新南向政策」を推進するにあたって必要不可欠な力だと述べた。左から5人目は張明峻理事長、同4人目は馬超彦秘書長、同3人目は馬超賢団長。(総統府サイトより)
蔡英文総統は18日午前、「中華民国106年(ヒジュラ暦1438年)ムスリム聖地巡礼団」による表敬訪問を受けた。蔡総統は、ムスリム(イスラム教徒)は台湾にとって重要なパートナーであるばかりか、「新南向政策」を推進するにあたって必要不可欠な力だと指摘。今後も双方の交流や協力を深化させ、互いに友情を育んでいきたいと述べた。
 
聖地巡礼団の表敬訪問を受けた蔡総統はまず、団員たちがムスリムにとって最も神聖で崇高とされる聖地巡礼を無事に遂行したことを喜んだ。特に今年は、台湾北部・台北市大安区に本部を置く台湾のムスリム組織「中国回教協会」にとって成立80周年の節目の年であり、今回の聖地巡礼は特別な意義を持つものだと述べた。
 
蔡総統はまた、これまで台湾住民のイスラム教に対する認識は十分ではなかったが、ムスリムの人々の努力が実を結び、最近は台湾住民もイスラム教に対して新たな認識を持つようになってきたと述べた。また、台湾がムスリムにとってより快適な場所となり、より多くのムスリムが台湾でアットホームな気分を味わえるように、中華民国政府は空港、バスターミナルなど交通の要所となる場所に祈祷室を設置し、ムスリムが日々の日課をこなすことができるようにしている。このほか、より多くのムスリム観光客を台湾に呼び寄せるため、政府は「ハラル認証」の普及にも力を入れており、より多くの飲食店がこの認証を受けることを奨励している。「ハラル認証」を得た飲食店の情報はインターネットでも公開しており、その数はますます増えている、などと説明した。
 
蔡総統はさらに、「ムスリムは台湾にとって重要なパートナーであるばかりか、『新南向政策』を推進するにあたって必要不可欠な力だ」と指摘。新南向政策の目標は、対象となる東南アジア、南アジア、オセアニア地域の合計18カ国と、多元的な文化交流と協力を展開することであり、「ここにいるイスラム教徒の皆さんこそが、台湾とイスラム世界を結ぶ架け橋だ」と述べた。蔡総統はまた、今後はより多くの人がこれに加わり、この「架け橋」をより大きく、長いものにし、台湾住民とムスリムの人々がこの「架け橋」を渡り、交流を深め、互いに友情を育んでいければと期待を示した。
 
聖地巡礼団一行は、中国回教協会の張明峻理事長、馬超彦秘書長、馬超賢団長による引率の下、蔡総統を表敬訪問した。

 

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