2024/05/05

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台湾華僑の息子が米エミー賞最優秀アニメ賞を受賞

2017/09/19
米国のエミー賞授賞式が行われ、台湾の華僑の子女、游朝敏(Kelvin Yu)さん(左) の制作した『開心漢堡店(Bob’s Burgers)』が最優秀アニメーション賞に選ばれた。夫人のKarinaさんと喜ぶ。(林玲娟さん提供、中央社)
テレビドラマなどの番組やテレビに関する様々な業績に贈られる米国のエミー賞授賞式が米西部時間の17日に行われ、台湾の華僑の息子、游朝敏(Kelvin Yu)さんの制作した『開心漢堡店(Bob’s Burgers)』が最優秀アニメーション賞(Outstanding Animated Program)に選ばれた。
 
『Bob’s Burgers』はFOXテレビのチャンネルで放送されている。2011年1月9日の放送開始以来、すでに7シリーズが作られており、第8シリーズは10月1日から放送される予定。游朝敏さんは、同番組の製作総指揮、プロデューサー、脚本を担当。また、やはり台湾の華僑の子女である楊亜倫(Alan Yang)さんと、インド系のAziz Ansariさんが共同で脚本を担当したコメディドラマ、『Master of None』に出演したこともある。このドラマも昨年、エミー賞を受賞している。
 
一方、游朝敏さんの兄、游朝凱(Charles Yu)さんは弁護士だったが、小説を書くのが好きで、ある年にはニューヨークタイムズからその年の十大小説家に選ばれた。游朝凱さんも、米国の衛星およびケーブルテレビ放送局、HBOの連続ドラマ、『ウエストワールド』のシナリオライターを務めている。
 
二人の母親、林玲娟さんによれば、夫の游銘泉さんは理工科の博士で、息子の興味には否定的だったという。しかし、二人の息子がいずれも米国のテレビ界で活躍していることで全てを成り行きと受け止め、無理強いしたり、息子たちの志をつぶしたりはしなかった。アジア系の人間がハリウッドで活躍することは容易ではない。游朝敏さんが外でつらい思いをして、家で悲しんでいる姿を目にして、游銘泉さんはとても不憫に思ったという。
 
游銘泉さんは今では、息子たちが自らの才能と環境を活用し、台湾のために力を尽くすよう期待している。游銘泉さんによると、米国の一般の人たちは台湾のことを知っているが、移民たちの台湾に対する認識は限定的。最近知り合ったイスラエルの人は台湾のことを全く知らず、タイと台湾を混同してしまい、いくら説明してもわかってもらえなかったという。
 
游銘泉さんは、台湾出身の映画監督、アン・リー(李安)さんが手がけた作品は世界的に評価されたとし、いつの日か息子たちが力を合わせ、台湾の人々と台湾を紹介する物語を世界に向けて発信することで、台湾のために栄光を勝ち取ってほしいと願っている。
 

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