2024/05/04

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政治

チャイナエアライン、米企業と合弁で機材メンテナンス

2017/09/19
台湾の航空大手、中華航空(チャイナエアライン)と米国に本社を置く航空機用パーツ製造・メンテナンス会社のノーダム(NORDAM)グループは合弁で、台湾に機材メンテナンス会社を設立するための合弁条件規定書(Term Sheet)に署名した。写真は左から中華航空の何煖軒董事長、桃園市の鄭文燦市長、ノーダムグループのT.Hastings Siegfried副会長。(中華航空公式サイトより)
台湾の航空大手、中華航空(チャイナエアライン)と米国に本社を置く航空機用パーツ製造・メンテナンス会社のノーダム(NORDAM)グループは合弁で、台湾に機材メンテナンス会社を設立すると発表した。ノーダムグループにとっては、アジアで唯一の機材メンテナンス会社となる。アジア地域向けにスラストリバーサ(逆推力装置)や複合材料のメンテナンスサービスを提供する。
 
中華航空の何煖軒董事長(=会長)とノーダムグループのT.Hastings Siegfried副会長(vice chairman)は18日、台湾北部・桃園市の鄭文燦市長が立ち会う中、台湾桃園国際空港で合弁事業の条件規定書(Term Sheet)に署名した。
 
鄭文燦市長によると、台湾桃園国際空港の周辺では航空宇宙産業の発展が進んでおり、航空機や航空機メンテナンス拠点としての能力が強化されている。桃園市が進める「桃園エアロトロポリス計画」の第一段階では、空港周辺に330ヘクタールの産業特区を設け、航空宇宙関連企業の入居を進めている。これにより台湾が航空機用パーツの主要なサプライヤーとなり、機材メンテナンスや整備業務についてもさらに発展させたい考え。
 
何煖軒董事長によると、チャイナエアラインは今年3月3日、ノーダムグループと合弁企業を設立する旨の覚書(MOU)を締結した。今回はさらに一歩進んで合弁事業の条件などを盛り込んだ規定書に署名すると共に、双方が合弁契約の調印を加速させることを宣言した。何煖軒董事長は、「チャイナエアラインは航空宇宙産業の発展をけん引するという使命を負っており、特に機材メンテナンスの領域では、双方の協力を通して川上のパーツ業者を桃園エリアに呼び込み、より多くの雇用機会を創出していきたい」と述べた。
 
両社の協力は、チャイナエアライン自身が持つ機材のスラストリバーサのメンテナンス需要に応えることができるほか、チャイナエアラインのメンテナンス工場における複合材料のメンテナンス能力も向上させることができる。さらには台湾の航空宇宙産業の発展を促すことにもつながると期待が寄せられている。

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