2024/05/02

Taiwan Today

政治

台湾とベルギー、持続可能なエネルギー分野で協力

2017/10/18
外交部(日本の外務省に相当)の呉志中政務次長(=副大臣。右)は17日、ベルギー・フランダース政府外務省のKoen Verlaeckt事務局長(左)と持続可能なエネルギーについて協力する旨の備忘録(MOU)に調印した。(中央社)
外交部(日本の外務省に相当)の呉志中政務次長(=副大臣)は17日、ベルギーのフランデレン地域にあるフランダース政府外務省と、持続可能なエネルギーについて協力する旨の備忘録(MOU)に調印した。
 
調印式はベルギー・フランデレン地域にあるベルギーの首都ブリュッセルのホテルErreraで開催された。呉志中次長とベルギー・フランダース政府外務省のKoen Verlaeckt事務局長(Secretary General)が調印に臨んだ。ベルギー・フランダース政府は、会場に中華民国国旗を掲げ、中華民国(台湾)との関係を重視していることを示した。
 
台湾とベルギーがエネルギー分野で協力する旨のMOUを調印するのは初めてのこと。蔡総統が積極的に推進する「5+2産業イノベーション計画」の一つ、「グリーン・エネルギー産業」重視に呼応したものになるほか、台湾とベルギーの実質的なパートナー関係の緊密化を浮き彫りにするものとなった。
 
呉志中次長は報道機関の取材に対し、「台湾とベルギーにとってサステナブル・バリューとは非常に重要なものだ。ベルギーのフランデレン地域には台湾と同じように中小企業が多く存在しており、経済発展においても台湾と似たような課題に直面している。今回のMOUによって、双方は互いの認識をより深めることができると信じている。また、ベルギーは欧州連合(EU)の本部の所在地でもあることから、台湾と欧州諸国との関係増進にもつながるだろう」と期待を寄せた。
 
一方、Koen Verlaeckt事務局長は、「これまでベルギー・フランダース政府は、台湾とほかの分野でMOUを締結したことがある。また、フランダース政府の職員や専門家も昨年台湾を訪問しており、台湾の研究・開発、イノベーション、環境保護などの政策について理解を深めている。こうした基礎の上に、さらに関係が深まることを期待している」と述べた。
 
再生可能エネルギーの発展は、ベルギーの地域政府に与えられた権限の一つ。フランダース政府は近年、再生可能エネルギーの発展に力を入れており、今回台湾との協力に至った。今回のMOUの内容は、持続可能なエネルギー分野における政策の交流、科学研究の協力、貿易・投資の促進などを含む。双方は、情報交換や経験共有を強化することで、再生可能エネルギー産業における商機を創出し、エネルギー構造の転換を加速して、持続可能な低炭素社会を共に作り上げることを目指す。
 

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