交流サイト（SNS）最大手のフェイスブックは17日、台湾で「メイド・バイ・タイワン（Made by Taiwan）ブランド推進計画」を開始したことを発表した。フェイスブックは、台湾を中華圏初のMade by推進国家とし、MIT（メイド・イン・タイワン）製品の海外進出を支援する。フェイスブックは今後、国境を越えて各種のリソースを提供して、台湾の企業が新たな市場を開拓するのをサポートしていく考えだ。
フェイスブックが開催した「メイド・バイ・タイワン ブランド推進計画」の始動式には、300社以上の中小企業の代表、ブランドオーナーやマーケティングスタッフが一堂に会した。台湾のパソコン大手、華碩電脳（ASUS）の総裁を兼務する曽鏘聲副董事長（副会長）の姿も見られた。
台湾は、韓国に次いでフェイスブックがアジアで進める「Made by計画」に選ばれた。中華圏では初めてとなる。現在、フェイスブックページを開設している企業が全世界で7,000万社以上に上り、5,600万人以上のユーザーが1社以上の台湾企業とリンクしている。
フェイスブックは特別に「Made by Taiwan」の専門サイトを作成し、最新のマーケティングツールやインサイトなどの資料を提供している。さらに、フェイスブックを通じて海外進出に成功した台湾ブランドの例として、ASUSや台湾の自転車製造・販売大手、ジャイアントなどを紹介し、企業が参考にできるよう様々な情報を発信している。
フェイスブックは今後、台湾の貿易振興機関、中華民国対外貿易発展協会（台湾貿易センター、TAITRA）と協力して、国際貿易において必要となるデジタルマーケティングに関するセミナーや討論会などを計画し、海外市場への進出を目指す中小企業のクロスボーダービジネス拡大をサポートする。
フェイスブックの調査によると、調査を受けた台湾企業の半数が国際貿易を展開し、6割の企業が今後、機会があれば国際貿易に関する業務を行いたいと考えているという。
また、フェイスブックがこのほど英世論調査機関、ユーガブ（YouGov）に委託して行った台湾の輸出状況に関する調査によると、台湾の主要輸出先トップ5は、中国大陸、日本、米国、香港、シンガポールとなっている。6番目は、韓国、ベトナム、マレーシア、ドイツとなっている。