2024/04/30

Taiwan Today

政治

シンガポールのレッドドット賞、台湾の作品多数が受賞

2017/10/19
シンガポールのレッド・ドット・デザイン博物館で18日、「レッド・ドット賞:デザインコンセプト」授賞式が行われ、台湾の作品の多くが「最優秀デザイン賞」などの賞を受賞した。写真は南台科技大学のグループ。(中央社)
シンガポールのレッド・ドット・デザイン博物館が18日、デザインイノベーションやデザインコンセプトのための「レッド・ドット賞:デザインコンセプト」(red dot award: design concept) の授賞式典を行った。今年は58カ国から4,724点の作品がエントリー。「レッド・ドット賞」を受けた240作品のうち、22点は台湾からのもの。また、特に優れた「レッドドット最優秀デザイン賞(Best of the Best)」43作品のうち1点と、「佳作(Honourable Mention)」62点のうち4点も台湾の作品だった。
 
「レッド・ドット賞」を受けた作品のうち、南台科技大学(台湾南部・台南市)クリエイティブ・プロダクト・デザイン学科によるブドウ(Grapes)とブドウのつるの皮(Fiber vine Peels)の作品のコンセプトは台湾の農村における資源リサイクルの実例から生まれた。指導教授の陳宏銘さんによると、これらの作品は農業廃棄物であるブドウのつるを利用して、ランプシェードや家具にしたものと、つるの皮の繊維を用いたブドウの容器など。
 
デザインにあたったチームは2016年のはじめに台湾中部・彰化県大村郷の新興コミュニティに移り住み、ブドウのつるを再利用できないか研究をスタート。地元の工芸品によって、コミュニティ内の微細産業発展と体験型観光への変革をもたらそうとした。また、生態系博物館の経営モデルを通して台湾における農村の生活を世界に紹介できると考えた。
 
今回の受賞を受けて陳教授は、「これは農村への感謝に満ちた物語だ。そして、本当の意味で、台湾の土地から育った賞であり成果だ」と話した。
 
「レッドドット最優秀デザイン賞」を受けた作品は東海大学(台湾中部・台中市)を今年卒業した黄羽蔓さんと王于齊さんの手によるもの。2人はカンボジアの竹を材料にして低コストの義足を製作。戦争が残した地雷を誤って踏むなどして障害を負うことになった青少年に提供している。
 

ランキング

新着