2024/05/07

Taiwan Today

政治

蔡総統、AITモリアーティ理事長の表敬訪問受ける

2017/12/12
蔡英文総統(右)は11日午後、米国の対台湾窓口機関である米国在台湾協会(American Institute in Taiwan、略称AIT)のジェームズ・モリアーティ(James Moriarty)理事長(左)の表敬訪問を受けた。(総統府サイトより)
蔡英文総統は11日午後、米国の対台湾窓口機関である米国在台湾協会(American Institute in Taiwan、略称AIT)のジェームズ・モリアーティ(James Moriarty)理事長の表敬訪問を受けた。蔡総統はこの1年間の台米関係を振り返った上で、双方がアジア太平洋地域の安定のために重要な役割を果たせるよう期待すると述べた。
 
蔡総統はまず、米トランプ大統領の就任以来、台米関係はさまざまな方面で安定し、深まっていると指摘。また、双方はより緊密な貿易関係、国際協力関係を築き上げ、様々な領域で協力関係を拡大させていると評価した。
 
米国は今年6月に台湾への武器売却計画を発表し、米国の国内法である『台湾関係法』の約束を果たした。また、台湾と米国は双方が締結した「グローバル協力訓練枠組み(Global Cooperation and Training Framework、GCTF)」に基づき、アジア太平洋地域の発展のために様々な事業に取り組んだ。
 
蔡総統は、台湾と米国は共同で、中東における人道支援や地雷撤去を支援したり、国連安全保障理事会の決定に合わせ、北朝鮮への経済制裁に協力したりしてきたと説明。また、米国は今年11月より、中華民国(台湾)の旅券所持者を米国の「グローバルエントリー(Global Entry)」の対象に追加。台湾の旅客の米国への入国手続きに必要な時間を大幅に短縮した。台湾はアジア太平洋地域で3番目に「グローバルエントリー」の対象に加えられた。これと同時に台湾は、米国のパスポート所持者を世界で初めて、台湾の自動検査通関システム「E-gate」の適用対象とする措置を発表した。
 
蔡総統は、台湾と米国は「グローバル協力訓練枠組み」の強化を通し、米国及び近い理念を持つ海外諸国と協力し、台湾の国際社会への参与を拡大させていきたいと期待を寄せた。
 
蔡総統はさらに、「中華民国(台湾)は、インド太平洋地域における自由民主国家であり、当然のごとく『自由で開かれたインド太平洋地域戦略』における当事国だと考えている」と指摘。台湾はこの地域でより多くの貢献ができると信じており、「自由で開かれたという共同の成果をただ守るだけでなく、法規に基づいた国際秩序を守りたいと考えている」と述べた。
 
一方、モリアーティ理事長は、米国在台湾協会の理事長として台湾を訪れたのはこれで3回目だとした上で、台米関係は以前より強固で安定したものになり、各領域での協力も深化し続けていると指摘した。また、同じ利益と価値観の共有の上に築かれたこの友情に、双方いずれもが強い誇りを感じているに違いないと述べた。
 
モリアーティ理事長はまた、「米国はインド太平洋地域の一員として、パートナーの安全を非常に重視している。また、台湾の安全は、この地域の安全にとって必要不可欠だと信じている。このため、米国の台湾への支持は、米国が『台湾関係法』を支持するのと同じくらい強いものだ」と指摘。米国は、台湾がさまざまな国際活動への参与に意欲を示し、且つその能力を有していることを評価しており、今後も台湾とさまざまな課題について共に努力し、協力していきたいと述べた。
 

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