2024/05/02

Taiwan Today

政治

1,000万人目の外国人渡航客はシンガポール人女性

2017/12/13
交通部観光局は12日、台湾桃園国際空港第1ターミナル(台湾北部・桃園市)に同日午前10時43分に到着したシンガポール人女性の陳珏甹さん(23歳、前列右から4人目)を、今年台湾にやってきた延べ1,000万人目の外国人渡航客と認定した。(中央社)
交通部観光局は12日、台湾桃園国際空港第1ターミナル(台湾北部・桃園市)に同日午前10時43分に到着したシンガポール人女性の陳珏甹さん(23歳)を、今年台湾にやってきた延べ1,000万人目の外国人渡航客と認定した。
 
陳珏甹さんはこの日、シンガポールを本拠地とするLCCのスクート(Scoot)に搭乗して台湾へやってきた。外祖母、叔母夫婦など家族10名に加え、翌日にはさらに2人が合流。20日まで台湾北部の台北市や九份(新北市)、基隆市のナイトマーケットのほか、台湾中部の合歓山、清境農場、日月潭を巡る予定だという。
 
陳珏甹さんは、「大学を卒業したときに台湾を訪れたいと思っていたが時間が作れず、今年になってようやく家族そろって台湾に来ることができた。台湾では鶏排(フライドチキン)、臭豆腐、ミルクティー、それに九份名物などを食べたいと思っている」と話した。
 
陳珏甹さんには記念として、中華航空(チャイナエアライン)のエコノミーチケット2枚、台北市の「リージェント台北(台北晶華酒店)」、高雄市(台湾南部)の「ハワード・プラザ・ホテル高雄(福華大飯店)」、花蓮県(台湾東部)の「パークビュー・ホテル(美侖大飯店)」の宿泊券、タイワンツキノワグマのキャラクターグッズなどがプレゼントされた。
 
交通部観光局国際組の鄭瑛惠組長によると、台湾を訪れる外国人渡航客が年間延べ1,000万人を突破するのは今年で連続3年目。鄭瑛惠組長は、「2015年に初めて延べ1,000万人を突破した際は、この象徴的意義を歓びで迎えたが、2016年は中国大陸からの旅客が大幅に減り、緊張の中でその日を迎えた。今年は政府が推進する『新南向政策』の効果もあり、且つ台湾への渡航ビザの取得要件が緩和されたため、10月の時点で1,000万人突破を確信した」と指摘。このため今年は「自信と謙虚な気持ち、そして感謝の気持ち」が入り混じった気分で、延べ1,000万人目の外国人渡航客を迎えることができたという。
 
また、交通部観光局シンガポール事務所の林信任主任によると、シンガポールでは海外渡航先として台湾の人気は絶大で、特に中南部や東部の花蓮県、台東県の人気が高まっているという。林信任主任は「台湾は3年連続で外国人渡航客が延べ1,000万人を超え、観光大国としての地位を固めている。今年の延べ1,000万人目の海外渡航客がシンガポール観光客だったことは、政府が推進する『新南向政策』の成功を象徴するものだ」と喜んだ。
 
なお、台湾を訪れるシンガポール観光客は、昨年初めて延べ40万人を突破した。今年は1~10月だけで、昨年同期比7.2%増加している。台湾は、シンガポールの人々にとって最も便利な海外渡航先となっている。
 
今回1,000万人目の海外渡航客に認定された陳珏甹さんとその家族は、台北だけでなく、中部や東部まで足を伸ばすという。これについて林信任主任は、「従来は台湾の北部だけを訪れるのが定番だったが、シンガポールの人々の台湾の楽しみ方が変わってきていることを示している」と指摘している。
 

ランキング

新着