2024/05/19

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5年で160億台湾元投入、台湾4大名門大学にAI開発センター設置へ

2017/12/25
科技部が来年から5年間に160億台湾元を投じ、国立台湾大学、国立清華大学、国立交通大学、国立成功大学の4大学にAI(人工知能)イノベーション開発センターを設置することに。写真は22日の記者会見の様子。左が科技部の陳良基部長。(中央社)
科技部(日本の省レベルに相当)が22日、2018年より5年間に160億台湾元(約5,994億日本円)を投じ、国立台湾大学(台湾北部・台北市)、国立清華大学(同北部・新竹市)、国立交通大学(新竹市)、国立成功大学(同南部・台南市)の4大学にAI(人工知能)イノベーション開発センターを設置すると宣言した。同センターは研究計画67件とAI分野の専門家300人を選定し、台湾におけるAI技術の発展に全力を尽くすという。
 
AI産業の発展に向けて科技部はこのほど、「AIイノベーション開発センタープロジェクト」の推進を発表、来年1月1日に正式にスタートし、各大学と協力して四大イノベーション開発センターを設立する。国立台湾大学はバイオ医療とAIの核心技術、国立成功大学はバイオ医療、国立清華大学はスマートマニュファクチャリング、国立交通大学はスマートサービスをそれぞれ担当する。
 
世界の優秀な人材を呼び込むため、プロジェクトの代表者には計画の規模と成果に応じて毎月最大で6万台湾元(約22万5,000日本円)の研究経費を支給するなど、好待遇で優れた人材を引き付ける。同時に、300人を枠としてAI研究に加わるよう専門家たちに呼びかける。同センターでは毎年3,000人のAI専門人員育成を見込んでいる。
 
「AIイノベーション開発センタープロジェクト」の5大目標は、業界のリーダーとなる人材の育成、AIのイノベーションに適した環境づくり、先端技術の研究と開発、国際的なAIイノベーション開発センターの実現、複数のAI企業育成。これらの取り組みにより、AI時代が到来する中で、中華民国(台湾)が他国に負けない競争力を持てるようにする。
 
科技部の陳良基部長(大臣)によれば、同プロジェクトが推進する67件の研究計画のうち21件はバイオ医療に関するものとする。研究計画全体で最大の割合で、バイオ医療の将来性が有望視されていることは明らか。そのため国立台湾大学と国立成功大学の2大学が共同で研究開発にあたる。また、成果を確保するため淘汰のメカニズムも設ける予定で、5年経過した段階で目標に到達しないセンターや研究計画は閉鎖、並びに打ち切りも考慮され、成果の上がっている研究だけを継続させるということ。
 

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