2024/05/02

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政治

台湾戯曲芸術節、3/29から5/27まで開催

2018/01/11
2017年10月にオープンした伝統演劇専用劇場「台湾戯曲センター(Taiwan Traditional Theatre Center)」(台湾北部・台北市士林区)が、3月29日から5月27日まで第1回「台湾戯曲芸術節」を開催する。10日に開催された記者会見では、国光劇団が名作『孝荘与多爾袞』のハイライトを披露した。(国立伝統芸術センター提供、中央社)
国立伝統芸術センター(台湾北東部・宜蘭県)は2017年10月、台湾北部・台北市士林区に伝統演劇専用劇場「台湾戯曲センター(Taiwan Traditional Theatre Center)」をオープンさせた。国立伝統芸術センターの呉栄順主任は10日、台湾戯曲センターが3月29日から5月27日まで第1回「台湾戯曲芸術節」を開催することを明らかにした。プログラムの内容は「戯曲台湾」、「戯曲世界」、「戯曲未来」の3つのテーマに分けられる。今後は毎年、大型の芸術イベントを開催する。
 
呉栄順主任によると、「台湾戯曲芸術節」は3つのテーマを通して、台湾の伝統演劇の独自性を際立たせるだけでなく、新たな挑戦、異業種コラボ、さまざまなメディアの結合などを通して新たな可能性を模索する姿を表現する。同時に海外の伝統演劇をプログラムに盛り込み、伝統演劇に刺激と新たな活力を注入することを目指す。
 
第1回「台湾戯曲芸術節」のメインプログラムとなるのは、台北芸術大学戯劇学系(=学科)の邱坤良教授が演出を手掛け、タイワニーズオペラと呼ばれる歌仔戯(ゴアヒ)の名役者、唐美雲さんが主演する『月夜情愁』。舞台は1930年代の台湾北東部。伝統演劇の音楽を巡って「西皮」と「福路」と呼ばれる2つの派閥が対立し、武力衝突を繰り広げる。劇中では、1930年代当時流行していた、演劇と活動写真を交互に上演、上映する「連鎖劇」の手法を取り入れたパフォーマンスも行う。
 
歌仔戯だけでなく、伝統の歌や踊りに現代シアターの要素を融合させた韓国の木花(モッカ)レパートリーカンパニーが『ロミオとジュリエット』を上演する。また、南管音楽の国宝、呉素霞さんが率いる「合和芸苑」や「栄興客家採茶劇団」が、客家(ハッカ、台湾第2のエスニックグループ)に伝わる「七子戯」や「三脚採茶戯」といったジャンルの伝統演劇の代表作を披露する。伝統音楽のオーケストラ「台湾国楽団」は、伝統人形劇「布袋戯(ポテヒ)」をテーマにした音楽会「落花賦-浮沈断情雨」を開催。台湾唯一の国立京劇団である国光劇団が『孝荘与多爾袞』を上演するなど、さまざまなプログラムが用意されている。
 

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