2024/04/28

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新北市新荘区、台湾電影文化園区国家電影中心が着工

2018/02/13
台湾北部・新北市の朱立倫市長(前列右から5人目)は12日、台湾電影文化園区(同市新荘区)で国家電影中心(Taiwan Film Institute)の起工式を行った。完成は2020年3月を予定している。朱立倫市長は台湾の映画産業の人材育成と今後の発展にとって非常に重要な一里塚となる」と強調した。
台湾北部・新北市の朱立倫市長は12日、台湾電影文化園区(同市新荘区)で国家電影中心(Taiwan Film Institute)の起工式を行った。完成は2020年3月を予定している。
 
朱立倫市長は起工式のあいさつで、「台湾映画の保存と台湾映画産業の振興において、国家電影中心は非常に重要な使命を負うことになる。このため新北市は、文化部(日本の文部科学省に類似)が入居する合同庁舎の正面口にある、実勢価格100億台湾元(約370億日本円)相当の土地に、4億台湾元(約14億8,000万日本円)余りの資金を投じて、この国家電影中心を建設することにした」と紹介した。
 
朱立倫市長によると、国家電影中心では台湾映画に関する重要な歴史文物を保存するほか、映画産業の発展を担う人材の育成を行う。朱立倫市長は「台湾の映画産業の人材育成と今後の発展にとって非常に重要な一里塚となる」と強調した。
 
朱立倫市長はさらに「将来は金馬奨(ゴールデンホース・アワード。中国語映画のアカデミー賞とされる)の授賞式をここで行う。ここは映画産業に携わるあらゆる人にとっての家となるだけでなく、台湾の映画産業の発展を担う重要な拠点となるだろう」と述べた。
 
台湾電影文化園区の建設構想は2004年、当時の行政院新聞局が提案し、台北県(現在の新北市)が誘致に名乗りを上げていた。その後、紆余曲折を経て、2016年9月に新北市と文化部が行政契約を交わし、台湾電影文化園区第1期工事を合同実施することが決まった。
 
新北市はそのうち施設の企画と施工を担当し、文化部は内装と完成後の運営を担当する。将来的には隣接する工業団地の新北産業園区や知識産業園区、ショッピングセンター建設計画などと産業クラスターを形成することが期待されている。また、さらに西側にある新北市林口区では映像産業拠点「林口影視城」第1期及び第2期開発計画が進められており、これらを含めると新北市に映像産業の川下、川中、川上産業を網羅した巨大な「新北影視音廊帯(=新北市エンターテインメント産業エリア)」が形成されることになる。
 
国家電影中心の総工費は4億445万台湾元(約15億日本円)。台湾電影文化園区に位置し、地上4階、地下1階建てとなる。メインの建築物には映画をイメージしたデザインが取り入れられる。2020年3月完成予定。
 

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