2024/05/03

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屏東県、プロポーズ版の歩行者用信号機を県内45ヶ所に

2018/02/14
屏東県の潘孟安県長(=県知事)はバレンタインデー前日となる13日、「プロポーズ版」歩行者用信号機を公開した。信号待ちの間、「小緑人」が恋人の前にひざまずき、プロポーズをする(左)。プロポーズが成功すると、立ちあがって二人は手をつなぐ(中央)。信号機が「青信号」に変わると、手をつないだ二人が歩き出す(右)。(中央社)
台湾の歩行者用信号機は「青信号」を示すとき、緑色の人型が歩く姿と残り時間が表示される。この緑色の人型は「小緑人」の愛称で親しまれている。残り時間が少なくなると「小緑人」は早足で歩きだす。「赤信号」になると、赤色の人型が直立して待つ姿に変わる。1999年3月に台湾北部・台北市で初めて設置され、2000年以降、台湾各地で使用されるようになった。台湾最南端・屏東県は昨年、いつも一人で歩いたり、直立して待ったりしている「小緑人」に「パートナー」を与えるというプロジェクトを立ち上げた。そして、今年の旧正月(新暦2月15日が旧暦大晦日、16日が旧暦1月1日)までに、これまで18年間独り身だった「小緑人」を、「独身生活」から脱出させることを宣言していた。
 
屏東県の潘孟安県長(=県知事)はバレンタインデー前日となる13日、「プロポーズ版」歩行者用信号機を公開した。新たに開発した歩行者用信号機は、「小緑人」が信号待ちの間、恋人の前にひざまずき、プロポーズをする。プロポーズが成功すると、立ちあがって二人は手をつなぐ。信号機が「青信号」に変わると、手をつないだ二人が歩き出す、というもの。
 
太平洋百貨屏東店前で行った新たな信号機の公開式では、バレンタインデーとなる2月14日に婚姻届を提出する予定のカップル1組が証人となり、「小緑人」の「独身生活」脱出の瞬間を見届けた。翌日で独身生活を終える女性は「とても幸せな気分になる」と喜んだ。
 
台湾各地に設置されている「小緑人」の歩行者用信号機にはLEDライト100個が使われており、これで動く人型1人を作り上げている。屏東県が新たに設置した歩行者用信号機は、なんとLEDライト1,024個を使用。あらかじめ用意したプログラムでプロポーズの細かい動作を表現することに成功した。世界初、台湾でも初めてのもので、屏東県では若い世代が屏東県に来て、家庭を作り、夢を実現し、そして少子化社会の中で国家の競争力向上に貢献できるよう期待を寄せている。
 
「プロポーズ版」信号機はまず、屏東県の屏東市、潮州鎮、枋寮駅、東港駅、東琉ふ頭、墾丁のメインストリートなどにある交差点に25台設置している。元宵節(旧暦1月15日のこと。今年は新暦3月2日)までにさらに20台増やす。第一段階では県内の交差点45ヶ所に「プロポーズ版」歩行者用信号機を設置することにしている。
 
屏東県警察局交通隊は、今月25日までに県内3つの「プロポーズ版」信号機で撮影した写真を同交通隊フェイスブックページにアップして「いいね」を押すと、1,800台湾元(約6,590日本円)相当のヘルメットを抽選で30名にプレゼントするキャンペーンを実施するとしている。
 

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