2024/05/08

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台湾のジュエリーデザイナー姉妹、ミラノウィークに出展

2018/02/21
米国在住の妹、林怡辰さん(左)と英国在住の姉、林季儒さん(右)は、場所は異なるが共に山の頂上を目指して、日々、ジュエリーデザインの研究に奮闘している。写真の作品は、林怡辰さんによるキャンバス地とシルバーを用いて作られた。(中央社)
台湾の新鋭ジュエリーデザイナー、林怡辰さん(Yi-Chen Lin、米国在住、妹)と林季儒さん(Ji-Ru Lin英国在住、姉)の姉妹は、Artistar Jewels(ミラノファッションウィークに開催されるコンテンポラリージュエリーの展示会)に招かれ、22日にミラノファッションウィークの展示会で4点の作品を出展する。林姉妹は、Artistar Jewelsから招待された唯一の台湾代表となった。
 
ミラノファッションウィークは22日から25日まで開催。今年は、42か国・地域から170人以上の国際的なデザイナーによる450点の作品が出展される。ジュエリーの展示会は今や世界的に名を知られる宝飾展の一つとなっている。
 
林怡辰さんはメディアの取材に対し、「台湾文化の奥深さと西洋工芸や異文化の芸術の美が融合して、長年の成果を国際舞台において紹介できるよう期待している。今回の展示会に出展する作品の創作理念は、姉妹の異なる拠点、米国と英国で得たインスピレーションのほか、東西文化の価値観や美感を結合したことにある」と語った。
 
ニューヨークファッションウィークでの展示を終えたばかりで興奮冷めやらぬ林怡辰さんは、台湾から唯一の出展者となったことについて、自分に対する評価であると同時に、何年も強い信念をもってやって来た成果だと強調した。
 
林怡辰さんが師であり友であると仰ぐのが、アイスランドの画家、Bossa Bjornsdottirさん。林怡辰さんはBossa Bjornsdottirさんについて、「私たちの芸術に関する対話は、ジュエリーデザインのコンセプトに、多大な影響を与えている」と説明した。今回の出展作品には、友情を示したものがあり、その友情のつながりからより多くのインスピレーションが得られるとしている。
 
林怡辰さんは、ニューヨークのプラット・インスティテュート(Pratt Institute)、ジュエリーデザイン学科の出身。昨年4月には、米ファッション業界で最も栄誉ある賞とも言われている、アメリカ・ファッション・デザイナーズ協会(CFDA)から作品が選出された。選ばれた作品は、一年間、CFDA の公式ウェブサイトに掲載されるという貴重なチャンスが与えられる。
 
姉の林季儒さんは、英国のバーミンガムシティ大学(Birmingham City Universit)でジュエリーデザインを学んでいる。姉妹は、場所は異なるが共に山の頂上を目指して、各自が努力しているところだ。
 
ニューヨークのデザイン業界という大舞台について林怡辰さんは、「はっきり言って猛烈な競争社会と言う以外に、何とも形容する言葉がみつからない」と、その厳しさを率直に述べている。
 
林姉妹が共同で手掛けるジュエリーブランド、「YJ Lin Jewelry Studio」の作品が、今回ミラノでお目見えする。林怡辰さんの作品は、キャンバス地と金属を融合させるなど異なる特性を持った素材同士が醸し出すバランスや素朴さを表現している。林季儒さんの作品は有機的な構造を持った抽象的なデザインが特徴、ジュエリーを通して自然の持つ力強さを表現している。

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