2024/05/03

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林宗儒さん、ロンドン・フィルムメーカー国際映画祭最優秀監督に

2018/02/22
台湾の映画監督、林宗儒さんがショートフィルム、『少年小鬼我在路上(Fight)』で、ロンドン・フィルムメーカー国際映画祭の最優秀外国語短編映画監督賞を受賞した。写真は『Fight』のポスター。(林宗儒さん提供、中央社)
台湾の映画監督、林宗儒(David Lim)さんがショートフィルム、『少年小鬼我在路上(Fight)』で、ロンドン・フィルムメーカー国際映画祭(London International Filmmaker Festival)の最優秀外国語短編映画監督賞を受賞した。同賞には各国から14人がノミネート。そのうち『Fight』は唯一のサイレント映画だった。15分間の同作品では、ある子どもがいじめに遭う中でどのように暴力と選択に向き合い、ユニークな形での復讐を始めるかが描かれている。
 
審査員たちは授賞理由について、美しい音楽と感動的な演技を監督が最適な方法でまとめ上げ、得がたい芸術作品として完成させたと説明している。
 
林監督の当初の考えはストレートで、全世界の人たちに見せられる映画、言葉の制限を受けない映画を撮り、観客に、子どものころに返って児童書を読んでいるかのような体験をさせたいというものだった。同作品は「大人への絵本だ」とする林監督は、受賞できたことで言葉の制限を受けず、全世界の人たちと作品で交流できることを「うれしく、誇らしく感じる」と話した。
 
音楽を担当した王榆鈞さんは同作品で、音楽がサイレント映画時代に担っていた役割を復活させた。登場人物の気持ちや対話、さらには場面も音楽で表現しなければならず、大きなチャレンジだったという。
 
林宗儒監督は今回、最優秀外国語短編映画オリジナル脚本賞にもノミネート。また、主役を演じた施名帥さんは最優秀外国語映画主演男優賞にノミネートされた。施さんにとって最も難しかった点は作品がスローモーションで放映されることで、このため目の表情に特に注意したという。施さんによれば、正常な時間での演技がスローモーションで映されるとどうもおかしくなってしまうため、スローモーションで時間軸が引き延ばされる中、どのような時間感覚で演じるべきかで大変苦労したという。今回、最優秀主演男優賞ノミネートという評価を受け、施さんはとても名誉なことだと喜んでいる。
 
 

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