外交部（日本の外務省に相当）国際組織司の徐佩勇司長は22日、中国大陸当局が今年1月上旬より航空路「M503」北上路線等の供用を一方的に開始したことについて、交通部（日本の国土交通省に類似）の賀陳旦部長（=大臣）が国際民間航空機関（ICAO）に書簡を送り、中華民国(台湾)の立場を伝えていることを明らかにした。
賀陳旦部長は１月、ICAOのオルムイワ・ベナード・アリウ（Olumuyiwa Benard Aliu）理事会議長宛てに書簡を送った。書簡はすでに先方に届いていることが確認されている。この書簡は主に、中華民国(台湾)の立場を表明したもの。また、ICAOの内部資料を引用し、中国大陸当局が航空路「M503」等の供用問題について台湾との話し合いに応じるよう、ICAOに対して協力を求めたという。
台湾のこうした訴えについて、現在のところICAOから正式な回答は得られていない。外交部は今後も、国交樹立国や台湾に友好的な国々に働きかけ、ICAOに中華民国の立場を説明すると共に、中国大陸当局に対して台湾との話し合いに応じるよう呼びかける方針。