2024/05/06

Taiwan Today

政治

台東産ローゼル20トン、22日に日本に向けて輸出

2018/02/23
台湾南東部・台東県が昨年、日本の長野県にある菓子メーカーと産業協力覚書を交わし、台東県で生産されたローゼルが日本に輸出されている。写真の上に見えるのがローゼル。中間に置かれているのはローゼルを使用した食品。(台東県サイトより)
台湾南東部・台東県の農会(日本の農協に相当)は昨年6月、地元で採れたローゼル(洛神)の花2トンを日本に販売していたが、これに続いて22日、台東県産のローゼル20トン(744箱)が日本の南信州菓子工房に向けて輸出された。台東県の黄健庭県長(知事)は昨年5月に代表団を率いて日本の長野県を訪問し、南信州菓子工房の社長と「台東県産業協力交流覚書」を交わすことに成功した。双方はそれまで1年かけて何度も話し合っており、最終的に高度な共通認識に達し、互いの資源と特色を活用して産業協力を発展させることになった。
 
同覚書の署名を受けて日本で台湾茶などを取り扱う業者が台東県のローゼルを2トン購入して南信州菓子工房と技術提携、夏休みに日本・東京の上野で開催された「日本台湾祭り2017」の台東県ブースでローゼルを使った新製品の試食会を行い、大きな反響を呼んだ。日本にローゼルを輸出している国は他にもあるとのことだが、台東県では同県のローゼルはその鮮やかな色と甘酸っぱく濃厚な味わいで他を上回るとアピール。有機栽培なので健康的で、日本人の好みに合うとしている。
 
こうして生まれた、台東県産ローゼルを使用した商品は現在、日本の大型物流会社でもあるJR東日本グループの40店舗、長野県のセブンイレブン(コンビニエンスストア)、京都府の「祇園 北川半兵衛」、東京と横浜の多くの商店とレストランで正式に取り扱われている。「祇園 北側半兵衛」は京都のお茶製造販売業者の「北川半兵衛商店」が今年1月に喫茶店形式で開いた店舗。台東産ローゼルのドライフルーツとローゼル茶(洛神茶)を提供する予定。
 
 

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