台湾北部・台北市の財団法人長庚紀念医院(=病院)は国際女性デー(3/8)の前日となった7日に記者会見を開き、62歳の女性が自然分娩で男児を出産したことを明らかにした。台湾では5年前、同じく62歳の女性が帝王切開で双子を出産した例があるが、自然分娩での出産例としては台湾最高齢となる。
同医院婦産科系産科主任の蕭勝文医師は、過去に受診した妊婦は50代が最高齢だったため、62歳の女性が受診してきたときは非常に驚いたという。しかし、検査の結果、女性の健康状態は40代女性にも負けないほど良好で、過去に疾病の記録もないことから、家族とよく話し合った結果、自然分娩で出産に臨むことを決めた。
この女性は26歳のとき一度出産を経験している。その後、妊娠することがなかったが、もう一人生みたいという希望を持ち続けていたという。そして家族の支持もあり、2017年に人工授精で妊娠に成功。今年2月25日、自然分娩で体重2,930グラムの男児を無事出産した。奇しくもこの日は、36歳になる長女の誕生日と同じ日で、家族全員が喜びと感動をもって新たな家族を迎え入れたという。
同医院麻酔科の措置により、女性には無痛分娩が実施された。無痛分娩は、分娩の痛みが軽減され、出産後の回復も早く、出血量も少ないのが特徴。分娩室に入ってから出産までにかかった時間はわずか66分だったという。