2024/05/03

Taiwan Today

政治

台湾短編小説集がフランスで出版、台湾の作家6名の作品収録

2018/03/16
フランスの出版社Magellan & Cieは15日、台湾の作家6名の作品をフランス語に翻訳して収録した『Nouvelles de Taiwan』の出版記者会見を開催した。写真は同社公式サイトのスクリーンショット。(Magellan & Cie社公式サイトより、中央社)
世界屈指のブックフェア「リーヴル・パリ(Livre Paris)」(フランス)が16日から19日まで開催される。これに合わせてフランスの出版社Magellan & Cieは15日、フランスで『Nouvelles de Taiwan(台湾短編小説集)』の出版記者会見を開催した。
 
『Nouvelles de Taiwan』の出版は、文化部(日本の文部科学省に類似)及び文化部がフランスに設置する台湾文化センターの助成事業として行われたもの。甘耀明(KAN, Yao-Ming)さんの『麵線婆的電影院』、柯裕棻(KO, Yu-Fen)さんの『冰箱』、蔡素芬(TSAI, Suh-Fen)さんの『漁夫』、黄麗群(HUANG, Sabrina)さんの『試菜』、童偉格(TONG, Wei-Ger)さんの『放鴿子』、高翊峰(KAO, Yi-Feng)さんの『蚊子海』など、台湾の作家6名の作品をフランス語に翻訳したものを収録している。
 
Magellan & Cie社は、1つの国または地域の短編小説を1冊に収めた『Miniatures』シリーズを、これまでに合計39巻出版している。『Miniatures』シリーズの編集を担当するのはフランスのベテラン作家マネジャー、Pierre Astier氏。Pierre Astier氏はこのほど、同シリーズの台湾版を編纂するに当たり、台湾在住のフランス人Pierre-Yves Baubryさんに作品の選出を依頼した。
 
Pierre-Yves Baubryさんは現在、ブログ「Lettres de Taiwan」の運営を通して、台湾の文学作品を世界に広く発信している。Pierre-Yves Baubryさんは、「台湾の地政学的環境から生じる政治的な不安要素をよく表現しながらも、台湾の日常生活に流れる穏やかで自由な雰囲気を描いている」として、これら6つの短編小説を選び出した。
 
Magellan & Cie社は18日、アーティスト・イン・レジデンスでドイツ・ベルリンに滞在中の作家、黄麗群さんを招き、「リーヴル・パリ」でサイン会を行う。黄麗群さんはまた、Magellan & Cie社の手配により、パリ第18区の書店でも20日、サイン会を行うことになっている。

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