2024/05/04

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日本初開催の囲碁女流世界戦、黒七段が準優勝

2018/03/19
世界棋戦「SENKO CUP ワールド碁女流最強戦2018」の決勝にのぞんだ台湾代表の黒嘉嘉七段(写真左)は、中国大陸代表の於之瑩六段(手前右)に惜敗し、準優勝となった。(中央社)
初めて日本で開催された女性棋士による囲碁の世界戦「SENKO CUP ワールド碁女流最強戦2018」決勝が16日に行われた。決勝にのぞんだ台湾代表の黒嘉嘉(こくかか)七段は、中国大陸代表の於之瑩(おしえい)六段に敗れ、準優勝となった。優勝賞金は1,000万円。出場者は台湾、日本、中国大陸、韓国からの代表8人。
 
「SENKO CUP ワールド碁女流最強戦2018」は14日から3日間にわたって開催された。日本代表で台湾出身の謝依旻(しぇいいみん)女流本因坊は初戦で於六段に敗れ、準決勝には進めなかった。黒七段は14日の初戦で牛栄子二段(日本代表)に勝ち、15日の準決勝では藤沢里菜女流名人(同)を破り16日の決勝に駒を進めた。
 
黒七段と於六段の対局は、日本時間午前10時30分に始まった。途中に休憩を一切挟まず、午後2時まで対局が進んだとき、黒七段は持ち時間を使い切り、125手目で時間切れ負けを喫した。
 
準優勝となった黒七段は、賞金300万円を手にした。
 
黒七段は、囲碁の世界戦での決勝進出は7,8年ぶりなので、今回決勝に進めたことはとてもうれしいと語った。
 
日本で開催された棋戦にも度々出場している黒七段は、日本の棋士たちとの対局について「過去には謝女流本因坊と藤沢女流名人の二人との対局が多い」と説明した。
 
黒七段によると、現在の国際棋戦では、早打ち(1手の時間が通常の対局よりも短く制限された対戦形式)が主流となりつつあるが、日本においてはそうでないので、この点では日本棋士は苦労するかもしれないという。
 
黒七段は、台湾棋院に所属する23歳。オーストラリア人の父、台湾人の母を持ち、6歳の時に囲碁を始め、14歳でプロ入りした。近年では芸能事務所にも所属し、タレント活動を始めた黒七段は、美貌と実力を兼ね備えた棋士として「囲碁界の女神」と呼ばれるほどだ。

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