2024/04/29

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潜在力ある台湾の越境EC購買力、サイト5社が人気

2018/03/20
財団法人資訊工業策進會(III)情報研究所(MIC)によると、2017年に越境ECを利用した消費者の年間消費金額は1人当たり平均1万6,378台湾元(約5万9,700日本円)で、2016年より5.4%増えた。写真は「Shopee(蝦皮)」が今月14日スタートさせたBtoCのECサイト「蝦皮24h」の画面。(「蝦皮」提供、中央社)
シンクタンクの財団法人資訊工業策進會(III)情報研究所(MIC)はこのほど、インターネットショッピングの利用状況について大規模な調査を行った。その結果、この2年間で越境EC(国境を越えたインターネットショッピング)の利用比重に大きな変動は見られないものの、2017年に越境ECを利用した消費者の年間消費金額は1人当たり平均1万6,378台湾元(約5万9,700日本円)で、2016年の1万5,535台湾元(約5万6,600日本円)より5.4%増えていることが分かった。なお、越境ECを利用する主要な年齢層は26~35歳だった。
 
越境ECで主に使われているサイトは、中国大陸のタオバオ(淘宝)/ Tmall(天猫)(69.5%)、日本の楽天市場(19.3%)、日本のAmazon.co.jp(17.9%)、米Amazon.com, Inc.(14.2%)、米イーベイ(eBay)(7.2%)の順であることが分かった。
 
こうした越境ECの使い方については、「個人で購入(71.1%)」が最も多く、「台湾在住の代理購入者から購入」が2016年の31.8%から、2017年は37.4%に増えた。一方で、「台湾の代理購入サイトから購入」は25.8%から20.3%に減少した。
 
「代理購入者から購入」の比重が高まり、「代理購入サイトから購入」の比重が減っている原因としては、シンガポールのECサイト「Shopee(蝦皮)」の台湾進出や個人事業主が運営するネットショップ、フェイスブックなど、近年個人バイヤーの販売ルートが増えていることが考えられる。今後は並行輸入、代理購入のプラットフォームなどもその影響を受ける可能性がある。

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