2024/05/08

Taiwan Today

政治

外交部、台湾医学生聯合会の国際参与抑制に抗議

2018/03/21
外交部は、IFMSAが専門的で中立的な立場を守り、すべてのメンバーに平等な処遇を与え、いかなる政治的な問題による介入やはく奪も受けることなくメンバーが参与できるよう期待を寄せる。(中央社、台湾医学生聯合会フェイスブックより)
台湾紙、自由時報などメディアの報道によると、台湾医学生聯合会は昨年12月、NGO(非政府組織)の国際医学生連盟(IFMSA:International Federation of Medical Students’ Associations)から、世界保健機関(WHO)の要請により、公式サイトに記載している台湾医学生聯合会の国名を「Taiwan」から「Taiwan, China」に改変するとの通知を受けた。
 
これを受けて、外交部(日本の外務省に相当)の李憲章報道官は、外交部は台湾医学生聯合会が会員資格や国名などの権益を守るために尽くした努力を全力で支持するとした。また、中国大陸の政治的目的を遂行することだけにサービスを提供するというWHO事務局のやり方について、非常に残念で臆面もない。これは会員国や国際社会から尊重を得ることができないと批判を展開した。
 
外交部は、IFMSAが専門的で中立的な立場を守り、すべてのメンバーに平等な処遇を与え、いかなる政治的な問題による介入やはく奪も受けることなくメンバーが参与できるよう期待を寄せる。外交部はまた、IFMSAの各加盟国にWHOの不適切な政治的介入の深刻さを正視し、直ちにWHO事務局に抗議するよう呼びかけた。
 
李報道官は、WHOが政治的な圧力に屈し、国際的な非政府組織に圧力をかけ、台湾の非政府組織の国際参与を牽制するのは、WHO憲章の精神に反するだけでなく、台湾の人々の権利をはく奪し、IFMSAなどの国際的な非政府組織による専門的で自治的な組織運営を全く尊重していないと述べた。
 
李報道官はさらに、中国大陸がWHO事務局および国際的な非政府組織の活動に対して政治的な圧力をかけることを放任することは、国際間の医療・衛生に関する提携において無益だと強調した。中国大陸が引き続き非道な手段によって台湾の国際会議への参与を妨げるのであれば、単に台湾の人々の反感を買うだけで、両岸関係を破壊するほかないとした。

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