2024/05/02

Taiwan Today

政治

台湾のスタートアップがシンガポールでIoT大賞を受賞

2018/03/22
シンガポールで行われた「IoT(モノのインターネット)アジア2018」で決勝に残った6チームのうち2つは台湾の企業で、そのうちホームセキュリティカメラが「IoT大賞」を受賞した。左から2人目は大賞を受賞した「愛瑪麗欧」の薛剣峰副総経理(副社長)。(中央社)
台湾におけるスタートアップチームは極めて優秀。国家発展委員会(日本の省レベルに相当)によれば、このほどシンガポールで行われた「IoT(モノのインターネット)アジア2018」で決勝に残った6チームのうち2つは台湾の企業だった。そのうちスマート技術を用いた監視カメラロボットは「IoT大賞」を受賞、台湾におけるスタートアップチームが国際的な競争力を備えていることが示された。
 
「アジア・シリコンバレー計画」の執行センターで技術長を務める呉聡慶氏は21日から22日まで、「愛瑪麗欧株式会社(Amaryllo)」、「瑞徳感知科技株式会社(HEX)」、「雲派科技有限会社(Paking Technology, Inc.)」、「経緯航太科技株式会社(GEOSAT Aerospace & Technology Inc.)」の4チームを率いてシンガポールでの「IoTアジア2018」に参加。その結果、「愛瑪麗欧」が見事、Trailblazer Awardを受賞した。スマート技術を利用したホームセキュリティカメラを開発している「愛瑪麗欧」はオランダに設立されている企業だが、技術の研究開発は全て台湾で行っている。
 
決勝に残った「瑞徳感知科技」はダイナミック・エバキュエーション・システムを開発。駅構内の消防設備を統合し、迅速に状況を分析した上で最も安全な避難経路を表示する。また、IoT技術を応用して駐車問題を解決する「雲派科技」、及びドローン並びに、カギとなるサブシステムを展示した「経緯航太科技」も各国から広く注目された。
 
近年、台湾のスタートアップチームは世界のコンペティションで頭角を現しつつある。実体のある商店の販売状況分析システムである「SkyREC」は2016年の日本のスタートアップイベント、「SLUSH ASIA」で優勝。オンラインでのインタラクティブな英語学習プラットフォームである「Voice Tube-動画で英語を学ぼう」はSNSのフェイスブックによる「FbStart105」において年間最優秀アプリ賞(FbStart Apps of the Year Awards)を獲得した。また、最もお得な航空チケットやホテルを検索し、旅行プランも提案する旅行検索エンジン、Pointimizeは2017年、香港で行われた「RISEコンファレンス2017」のアジアチャンピオンとなるなど、台湾におけるスタートアップチームの豊かなエネルギーが示されている。
 
国家発展委員会は今年2月、「スタートアップ事業投資環境最適化行動計画」を打ち出した。国際業務の拡大、資金調達への協力、国際的な見本市などへの多元的な出場ルートの提供などを通じて、スタートアップ事業のより多い成功事例を生み出す考え。
 
 

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