2024/05/06

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政治

蔡英文総統がアフリカ初訪問、スワジランドと共同声明も

2018/04/17
蔡英文総統は17日午前、中華航空公司(チャイナエアライン)の専用機に搭乗し、アフリカ南部に位置する中華民国(台湾)の国交樹立国、スワジランド王国へ向けて出発した。蔡総統がアフリカを訪問するのは就任後初めてのこと。写真は出発前に談話を発表する蔡総統。(総統府)
蔡英文総統は17日午前、中華航空公司(チャイナエアライン)の専用機に搭乗し、アフリカ南部に位置する中華民国(台湾)の国交樹立国、スワジランド王国へ向けて出発した。蔡総統がアフリカを訪問するのは就任後初めてのこと。専用機は第三地に立ち寄らず、スワジランド王国へ直航する。
 
スワジランド王国は1968年9月6日に独立し、同じ日に中華民国と外交関係を樹立した。このため、今年はスワジランド王国の独立50周年であり、中華民国とスワジランド王国の国交樹立50周年でもある。また今月19日、国王ムスワティ3世は50歳の誕生日を迎える。
 
蔡総統一行を乗せた専用機は、午前8時に台湾を出発。スワジランド王国には現地時間17日午後3時30分(台湾時間17日午後9時30分)に到着する。現地では首脳会談のほか、蔡総統への叙勲や、両国による共同声明の発表などが予定されている。ムスワティ3世が主催する晩餐会も行われる。
 
現地時間18日午前は、中華民国政府の援助で建設したMbabane Government Hospital(病院)や学校を視察。昼はアフリカ南部に進出する台湾企業との会食に出席する。午後はスワジランド王国に投資する台湾企業の南緯公司を訪問。その後、スワジランド王国の第7代国王ソブーザ2世の霊廟に花を手向ける。また国王の母、ヌトンビ(Ntombi Tfwala)王妃を表敬訪問する。夜はアフリカ南部に住む華僑らと会食を行う。
 
19日はスワジランド王国が主催する式典に出席し、午後は台湾からスワジランドへ派遣された技術団を視察する。夜はムスワティ3世の誕生日を祝うパーティーに出席する。
 
スワジランド王国滞在の最終日となる20日は、午前中に報道関係者と茶話会を行う。昼はムスワティ3世と食事をし、ムスワティ3世の案内により野生動物を観賞する。夜、台湾へ向けて出発する。一行は台湾時間21日正午に帰国する。
 
両国の関係は密接で、政府高官の相互訪問も頻繁に行われている。これまでに台湾からは、李登輝総統、陳水扁総統、馬英九総統、蕭万長副総統(いずれも当時の敬称)がスワジランドを訪問。ムスワティ3世も、これまでに台湾を16回訪問している。
 
また、台湾からスワジランド王国に対する技術支援も、農業、牧畜、医療、地方への電力供給、高速道路の交通安全警告システム、伝統的な習慣が残る選挙区のコンピュータ化、スワジランド王国の商品規格のインフラ施設計画など広範囲に及んでいる。
 
昨年、スワジランド王国から台湾への輸出総額は約23万米ドル。主な輸出商品は柑橘類。台湾からの輸入総額は約677万米ドルで、内訳は合成有機着色料、紡織や製紙用の工業用仕上剤、自動資料処理機、紡織用機器、服飾・アクセサリーなどとなっている。
 

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