2024/05/03

Taiwan Today

政治

蔡総統、スワジランドとの協力と相互信頼は永久に

2018/04/18
蔡英文総統(前列左)は現地時間17日夜(台北時間18日未明)、スワジランド王国の王宮を訪れ、国王ムスワティ3世(前列右)と首脳会談を行ったほか、共同声明に署名した。(総統府)
蔡英文総統は17日、「両国同心・邦誼永固(両国が心を一つにし、末永く続く友好関係を築く)」と名付けた外遊をスタートさせた。蔡総統は現地時間17日夜(台北時間18日未明)、スワジランド王国の王宮を訪れ、国王ムスワティ3世(KING MSWATI Ⅲ)を表敬訪問した。
 
蔡総統とムスワティ3世はその後、首脳会談を行い、国際情勢、台湾と中国大陸の関係と展望、二国間協力の強化に関するイニシアチブなど、双方が関心を寄せる議題について広く意見を交換した。
 
ムスワティ3世は会談終了後、蔡総統に対して勲章「The Order of the Elephant」を授けた。これはスワジランド王国において、外国の国家元首に対する最高位の勲章。ムスワティ3世は、蔡総統の卓越した指導力と、両国の関係強化に対する貢献を称えた。
 
ムスワティ3世は祝辞において、蔡総統及びその一行の訪問を心より歓迎すると共に、今年はスワジランド王国にとって独立50周年、ムスワティ3世にとって生誕50年、そしてスワジランド王国と中華民国(台湾)にとって国交樹立50周年の節目の年であることを強調した。
 
一方、蔡総統は、自分にとって総統就任後、今回が初めてのスワジランド王国への公式訪問であることを説明した上で、ムスワティ3世からの招待と叙勲に感謝した。また、これは中華民国とスワジランドの固い友情を象徴するものだと述べた。
 
蔡総統はまた、今回の外遊の主軸は「同心永固」であり、これは「両国が心を一つにし、末永く続く友好関係を築く」ことを意味していると説明。今年はスワジランド王国にとって独立50周年であり、国王が50回目の誕生日を迎える年であり、このように大事な年にスワジランド王国を訪問できたことは非常に喜ばしいことだと述べた。
 
蔡総統はさらに、「今年は中華民国とスワジランド王国にとって国交樹立50周年の節目の年だ。それは互いに信頼し、互いに助け合ってきた50年間でもある。中華民国とスワジランドの協力、互恵と相互信頼の関係はこれからも永遠に続くと信じている」と述べた。
 
蔡総統はまた、中華民国とスワジランド王国は今後、2つの方面から両国のパートナー関係を強化する必要があると述べた。その第一は「技術交流の拡大」で、自分は今回のスワジランド王国訪問で、中華民国から派遣された医療団や技術団を視察する予定だと説明した。そして、既存の協力関係を基礎とし、さらに強化できる分野を探し出し、より良い協力関係を作り上げていきたいと抱負を述べた。
 
第二は「相互協力と互恵の関係を基礎として、互いの協力を全面的に深化させる」こと。教育分野では、台湾での学位取得を目指す留学生の受け入れを拡大する。また、スワジランド王国の学校と協力し、長いビジョンを持ったパートナー関係を作り上げて基礎人材を育成し、両国の協力と国家の発展のためにさらなる貢献をしたいとの考えを伝えた。
 
蔡総統はまた、経済・貿易関係において、アフリカは高い潜在能力を持った市場だと考えており、より多くの台湾企業がアフリカ市場の開拓を目指すべきだと述べた。
 
蔡総統は最後に、国王のために準備した贈り物について説明。台湾の先住民族の一つ、プユマ族のTamalrakaw(中国語では大巴六九)集落から提供された盾(たて)を紹介し、この贈り物には「我々が互いにとって強固な後ろ盾になる」という意味が込められていると説明した。
 
蔡総統とムスワティ3世はその後、共同声明に署名した。両国首脳は、両国が今後も緊密な協力関係を築き、公衆衛生、貿易・投資、職能訓練、教育、婦女の就業、農業、観光などの各分野で二国間協力と交流を深め、両国の国民の幸福増進につなげることで一致した。
 

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